人生、あせらず楽しもう!

御覧いただきまして、ありがとうございます。今の日本人には「感謝と謙虚」が必要です。権力によってメディアコントロールされたテレビや新聞に惑わされないために自分で調べて分析する事が大切です。何事も決して周囲に押し流されてはいけません。真実は自分で見つけ出すものです。

京都市交通局は、市バス車両をセールアンドリースバック契約に切り替えています。大丈夫ですか?

京都市交通局の7月27日のお知らせに「株式会社リアライズコーポレーションによる市長表敬訪問等について」という記事がありました。その中に資料が添付され、それをよく読むと、今年4月に株式会社リアライズコーポレーションと市バス車両のリース契約を締結しましたとあります。リースによる車両調達を公営バス事業者として初めて「セールアンドリースバック方式」という契約方式で締結したと書かれています。

 

問題は、通常のリース契約ではなく、なぜ「セールアンドリースバック方式」なのかということです。

 

セールアンドリースバック方式について
京都市交通局保有の車両を株式会社リアライズコーポレーションに売却し、リース料を支払い、バス車両を借り受けるもので、これにより手元資金を確保したうえでバス車両を使用できると共に、車両調達に係る単年度当たりの費用負担を平準化が図れるものです」と書かれています。

 

 つまり、京都市交通局がこれまで買った市バス車両を、株式会社リアライズコーポレーションに一旦売却し、改めてその車両をリース契約で京都市交通局が使用するということです。通常のリース契約と違うところは、京都市交通局が現在所有する市バス車両の売買代金(中古車売却代金)を京都市交通局が一旦手にすることができ、しかもこの会社に売却した市バス車両は毎月のリース料金で今まで通り使用することができるという金融システムだと思います。新車の車両購入をリース契約するのなら、わざわざリースバック方式にはしないはずです。この部分を以下で説明します。

 

この契約方法は自宅を売却するリースバック方式とよく似たシステムだと思います。自宅を売ってまとまった資金が手に入り、家賃を払う必要はありますが、自宅に住み続けることができるというものです。もうひとつ、リバースモーゲージという銀行との契約があります。これは不動産の所有権は譲渡せず、契約の不動産を担保に融資を受けることができるシステム(不動産担保ローン)です。市バスは動産なので、担保にはできませんから、銀行ではお金を借りることはできません。しかし、銀行の融資以外で動産を担保にお金を融通することができるのです。

 

老後資金が足りないので、家を一旦リース会社に売ってそのまま家賃を払って住み続けるという契約、元々米国発です。航空機でも言えますが、一機何百億円もする旅客機を航空会社が買取っていたら、資金はすぐに底をつき破産します。そのために協調融資(シンジケート・ローン)もしくは航空機リース契約で導入コストを抑えて、資金繰りを良くしているのです。

 

乗用車で言えば、カーリース(オートリース)という新車を購入する時にローン契約ではなく、リース契約で車を借りるシステムがあります。新車購入時に頭金などまとまった資金がなくても車を購入できます。しかし、所有権は、あくまでもリース会社にあります。購入者は使用権だけです。この方式の契約は、一見するとローン(月賦)よりリース契約の方が毎月の支払金額が抑えられ楽になりますが、盗難や事故を起こした時に問題が発生します。というのは、あくまでも所有権はリース会社にあるからです。全損事故を起こした場合や車を盗まれた場合は、新車をもう一台購入して、それをリース契約が満了した時にリース会社に返却しないといけません。事故があった場合には修理して元の状態にして返却しないといけないのです。リース契約を満了する際は、事故や傷、破損により査定価格が値下がりした場合は、その差額分をリース会社に支払わないといけません。そして、気が変わってもリースやローンは中途解約はできません。リースを延長する再リース契約はできます。

 

今回、京都市交通局は、通常のリース契約ではなく、京都市交通局が自己所有する車両を「セールアンドリースバック方式」という車両買上げリース契約という方式に、なぜ変更したのでしょうか?それは818台もある市バスを現金化して、資金繰りを良くしようとしているのだと思います。言い換えれば、カネに困っているという事です。リースバック契約なので、売却した車両代金が手元に入るという最大のメリットがあります。しかも、売却した車両は毎月低額のリース料金で使用できます。これは言うなれば、銀行からお金を借りるのではなく、市バス車両を担保にリース会社から融資(借入)を受けるようなものです。実際に銀行融資枠やローン枠に影響させずに資金が調達できます。資金繰りが悪い会社にとっては好都合なシステムなのです。

 

簡単に言えば、会社が銀行にこれ以上お金を借りられないので、工場の機械をリース会社に売ってお金を工面し、それを月々安いリース料金で使用するようなものです。厳密に言えば、コロナ禍のために京都市の財政が火の車になってきたので、もうこれ以上、京都市からは財政支援が受けられない。京都市交通局は自らが資金調達しないといけないという事態になっているというポーズのようにも見てとれます。

 

そう言えば、ネット広告で新型コロナウイルスの特別定額給付金の寄付のお願いという京都市の広告を何度か見た覚えがありますが、その広告費用の方が寄付金額より多ければ何の意味もありません。

 

この記事には「市バス車両を約18年使用していますが,この期間と比較して,借入金の返済期間が5年間と短く,毎年の費用負担が大きくなっています。」と書かれています。京都市交通局は、市バス車両を5年の公営企業債(地方債)を発行して買取りで購入しています。つまり、市民からの借金です。金融機関のお金は個人から集められた資金です。それを金融機関は融資したり運用(公社債や株式などを購入)したりして儲けているわけです。もちろん、個人でも国債や地方債などを購入できます。社会主義の日本がお得意とする国民が貯めたお金を吸い上げるシステムです。

 

このブログで何度か書いていますが、民間のバス会社や運送会社などは、車両を買取りにしているところは極めて少ないと思います。なぜなら、大型バスや大型トラックは新車一台が二千万円以上します。少しでも資金繰りを良くするために、毎月の会計処理が経費扱いになるリース契約にしているはずです。そうすれば、車両にかかる重量税等の税金も車両の所有者であるリース会社負担になり、毎月のリース料金もローン(月賦)より安く、節税対策にもなります。

 

しかし、このセールアンドリースバック方式を調べてみるとデメリットもあります。良い事ばかりではありません。リース料金が相場より高く、リース期間によっては支払い総額が高くなり、所有権を移転する場合は、買戻し金額が売却額より高くなるようです。つまり、何かの事情でリース物件となった市バスを買戻したい時は売った値段より高い金額で買取らなければならないということです。そして、自宅を売却するリースバック方式と同じで、市バス車両の買値は安いはずです。決して相場より高い値段では物件を買いません。なぜなら、買主が儲からないからです。

 

これまで京都市交通局のサイトで公開資料を色々と調べてきましたが、バス車両を買取っているのか、リース契約しているのかわかりませんでした。これではっきりしました。恐ろしい財務体質です。人件費も含めて、経費削減の金銭感覚がまったくありません。長年赤字が続くのは当然です。なぜ、今まで役所は気付かないのでしょうか?コロナ禍で初めて危機感を味わって焦ってきたのだと思います。そうでなければ、もっと昔からリース契約で市バス車両を購入していたはずです。京都市交通局は、800台以上もある市バス車両をすべて買取っていたとは、開いた口が塞がらないです。「親方日の丸」という経営環境は恐ろしいです。困った時には、空(日本政府)からお金が降ってきます。そのためお金を使いたい放題し、税金を無駄遣いするのです。経費削減や節約という発想はまったくありません。お金が足りなくなったら、市長や府長がお上(日本政府)に頼みに行けばいいのです。しかし、日本はそんな時代がもう長くは続かないと思います。労働生産人口の激減で税収入(歳入)が大幅に減少して行くからです。

 

京都市交通局が市バス車両を買取る理由のもうひとつは、民間バス会社への運行委託契約が関係していると思います。リース契約やセールアンドリースバック契約は、あくまでも市バスの所有権はリース会社やリアライズコーポレーションにあるのです。リース物件である市バスを第三者に貸し出す行為は又貸し、つまり転リースと言います。不動産でも建物をリースで借りている人が第三者に又貸しする「転貸借契約」民法612条があります。この契約は民法上の制限があり、自由に第三者と契約を締結できないのです。つまり、京都市交通局が勝手に民間バス会社と運行委託契約を交わせないのです。民法612条には「賃借人は、賃貸人の承諾を得なければ、賃借物を転貸することができない」と書かれています。つまり、リース会社やリアライズコーポレーションの承諾なしに転貸借契約は禁止されているのです。市バスの運行委託契約自体がサブリースのような契約ですので、市バス車両が原因での事故(車両火災など)が起きた場合に責任の所在が問題となります。だから京都市交通局は、車両のメンテンナンスも含めた運転手の派遣と路線運行をセットにしているのです。しかし、これは本来の旅客運送事業ではありません。なぜなら、運転手は別の会社の人間だからです。

 

ひとつ注意しないといけないことは、もし株式会社リアライズコーポレーションが倒産した場合、市バス車両は差押えられます。市バス車両は、京都市交通局のものではなく、あくまでも株式会社リアライズコーポレーションの所有物です。

 

そして、この契約話は今年の4月に決まったということですが、少なくともその数ヶ月前にどこから案件化したのかということも気になります。これは推測ですが、門川市長は元京都市教育委員会教育長、その前の桝本前市長も同じ出身。現在の京都府長も元官僚(国土交通省)、前府長も元官僚(総務省)その前も元官僚です。京都市交通局のことなので、京都府は直接関係ないように見えますが、そんなことはありません。親分子分の関係です。つまり、首長は元役人がなるという社会主義の政治構造になっているのです。ということは、省庁関係からの案件紹介(政府からのトップダウン商談)があった可能性があります。ちなみに、株式会社リアライズコーポレーションの社長は金融庁の6月のセミナーで講演しています。人脈がなければ出来ないことだと思います。それにしても、京都の市長も府長も歴代、元役人です。官僚が統治するような古代中国の漢民族の郡県制では民主主義政治の改革などできないと思います。改革ができなければ、今の日本と同じで、どんどん落ちぶれて世界から置き去りにされ、時代遅れになっていきます。

 

また、この会社は社歴が長いとは言えません。株主に大手リース会社がありません。通常、リース会社を設立することは難しくありませんが、必ず信用保証するためにバックに大手リース会社や信販会社がいるはずです。所謂、資金源です。その部分が不透明です。そして、何よりこの会社が投資ファンド会社であることです。資金調達先がどこなのか気になります。ブラックマネーが流入していないければ良いのですが、お上(政府)からの紹介案件なので、京都市交通局も断れない契約(権力商談:利権)なのでしょう。

 

いずれにせよ、京都市交通局は姑息な手段ではなく、もっと抜本的に事業をリストラしないと長続きしないと思います。ちなみに大阪市営バスは民営化して、赤字路線や採算性の低い路線をすべて廃止し、約960台保有していた車両数を民間バス会社並みの541台にまで半減させています。大いに見習うべきです。

 

私のブログが、京都市交通局のご参考になれば幸いと存じます。

  

なぜ、京都市交通局は金閣寺前(木辻通)の未使用のバス停を放置するのか?

京都市交通局は、金閣寺前の道路である「木辻通」を走る市バスをすべて「蘆山寺通」へ通行するように恣意的に経路変更しましたが、いまだにバス停が残っています。なぜ放置しているのでしょうか?

 

金閣寺前の15坪ほどの土地に市バスのバス停がありましたが、この土地は間違いなく金閣寺の土地です。それを京都市交通局に借地していると思います。毎月どのくらいの金額で貸していたのでしょうか。30万円ぐらいでしょうか。今も京都市民の血税金閣寺に流れているわけです。税金の無駄遣いです。

 

京都市交通局は、市バスの経路変更を確定したのならば、バス停を撤去するべきです。未練がましく残しているのは、何か理由があるからでしょう。バス停は、道路法で道路管理者に占用許可を得て、その期間はバス停を置くことができるようです。許可期間を過ぎれば不法占となります。つまり、金閣寺前や木辻通沿いのバス停は、まだ占用許可期間中というこです。それにしても、金閣寺前付近を見て回ると何か腑に落ちない雰囲気が漂っています。京都市交通局にしろ、金閣寺にしろ、市民には言えない何かを隠していると思います。

 

あらためて「木辻通」の道路舗装面を見ると、路線バスや観光バスのせいで道路が擦り減っています。相変わらず、そのままの状態で放置されています。道路舗装しなおすには、本当に今がチャンスなのですが、全くしません。もし京都マラソンのコースにでもなれば、すぐに綺麗に舗装されます。これが京都市のスポットライト行政です。役所仕事は楽なものです。日本の公務員は、間違いなく民間企業では通用しないと思います。「親方日の丸」というのは危機感がありません。赤字でも天(政府)からお金が降り財政補填してもらえるからです。

 

以前のブログで「なぜ、市バスは「馬代通」を通行したくないのか?」でも書きましたが、「蘆山寺通」の道路補修工事を陳情した時、現場に来た耳にピアスをした京都市職員の男性が「舗装しなおしても、また舗装せんとダメですよ」と、いかにも面倒臭そうに言われたことがありましたが、もう一言いわれました。「お金(予算)はいっぱいあります」。だから、舗装工事はしてあげますよと上から目線で言いたかったのでしょう。この時に思ったことは、京都市京都府財政が厳しいはずなのに、この職員はわかっていないのかと思いました。やはり「親方日の丸」の元で働いていると危機感はゼロです。民間企業の社員と違い、切磋琢磨しなくてもボーナスがもらえます。クビになりません。

 

よく新聞やニュースで「公金横領」という記事があります。役所の場合、取引業者に値引き無しの請求書を用意させて代金を支払い、取引業者は実際に値引いた分の差額のお金を職員に預かり渡すという方法です。警察の場合は、架空の出張による交通費や宿泊費の伝票でお金を捻出させる方法です。これらは今も当り前のようになされていると思います。金額が大きいとニュースになりますが、少額なら役所内部でもみ消されます。

 

市バスの運転手なら「釣銭泥棒」(小銭ではなく紙幣)です。京都市交通局でも頻繁にありました。今もあると思います。発覚していないか、少額なのでニュースにならないだけです。ニュースになる時は数人の運転手が一度に出てきます。手癖が悪い人は一生なおりません。性格と同じです。油断した時に出ます。

 

以前のブログ「なぜ、京都市バスは乗客数が増加しているのに、経常損益が赤字になるのか?」で書きましたが、「蘆山寺通」の道路補修工事で交通整理をする警備員の方に向かって京都市バスの運転手が「市バスを止めたらあかんで!」とマイクで言い放ったことがありましたが、つい最近も「蘆山寺通」を通過する京都市バスの運転手が乗用車に対して、しばらく待っていればいいのに「(左・右)どっちですか?はっきりしてくださいな!」とマイクで言い放っています。聞き覚えのある声だったので、数年前の運転手だと思います。性格は一生なおりません。何かの時に出ます。

 

横浜市交通局は、国土交通省の「地域公共交通づくりハンドブック」通りにしています。

以前のブログで、京都市交通局の市バスの経路変更は、国土交通省の自動車交通局旅客課が作成した「地域公共交通づくりハンドブック」という冊子に書かれている通りにはなされていないと書きました。
国土交通省の自動車交通局旅客課「地域公共交通づくりハンドブック」>

https://www.mlit.go.jp/common/000036945.pdf

   

https://www.kanaloco.jp/news/social/entry-397227.html

今回、横浜市交通局は、神奈川県警と協議して危険度が高いと判断されたバス停を移設する方針を明らかにしました。これは市民にとって素晴らしい取り組みです横浜市交通局長は「個々のバス停で課題があるところは、安全性向上に積極的に関わっていきたい」と述べ、関係機関とともに危険解消に向けて努力する意向を示したと記事に書かれています。京都市交通局の姿勢とは雲泥の差です。しかし、これは死亡事故が発生してから丸二年も経過してから、横浜市交通局と神奈川県警が積極的になったということです。遅過ぎます。もっと言えば、横浜市交通局は、警察に言われないと危険な位置にあるバス停かどうかもわからなかったのでしょうか。本来、事故が起きないように未然に防止することが重要なのです。

 
「蘆山寺通」に横断歩道は無くても、狭い道路と交差する十字路付近に市バスの停留所があれば、市バスの停車時に死角が生じることぐらい自動車免許を持っている人間であればわかります。京都市交通局は、事故を誘発する「危険なバス停」は直ちに排除するべきです。市バスの場合、バス停の間隔が500mぐらいなら、次のバス停まで歩けば良いのです。メインストリートである「西大路通」まで歩けば、バス停ならいくつもあります。市バスもたくさん走っています。

 

なぜ、京都府警は京都市交通局に毅然とした態度で指導できないのでしょうか。事故が起きてから対応するだけでなく、事故を未然に防ぐことが大切なのです。そこには人命が関わっているのです。
 
この記事では、小学5年の女児が亡くなっているのです。それが、もし自分の子供や家族であれば、どんなに辛いことでしょう。亡くなった人は、いくらお金を積んでも戻って来ません。
 
何度も書きますが、このハンドブックには、以下のように説明されています。

第3章 地区別の地域公共交通の計画づくり(抜粋)

路線検討の注意点
・狭隘道路や交通規制により、路線設定が困難な場合であっても、そこを運行することがどうしても必要な場合は、関係機関と協議して解決策を見出すことが必要です。
路線バスと競合する路線は、空白地域の解消に貢献しません。すでに路線バスがある地域に、新規路線を二重投資することで路線バスが減便・退出することになれば、地域公共交通網全体に悪い影響を及ぼします。路線バスと競合する路線の設定については、慎重に検討する必要があります。
・路線検討については、担当課だけではなく、沿線地域に詳しい職員や住民を集めて検討する必要があります交通規制の状況、時間帯による渋滞の有無交差点などの安全性、沿線の立ち寄り施設に関する住民の利用状況などを確認し、沿線住民が利用しやすく、運行に支障のない路線にすることが必要です。
地域公共交通の導入目的に常に立ち返り、目的達成につながる路線を設定しているかを確認することが必要です。

第5章 地域とのコミュニケーション(抜粋)
(1)住民との協働による計画づくり
沿線住民から支持される地域公共交通をつくるためには、それを必要とし実際の利用が想定される住民と密接なコミュニケーションを取りながら計画をつくることが望まれます。(中略)生活の実態、住民の本音を、計画に反映することが求められます。住民が利用しやすい地域公共交通の実現に向けて、住民との協働により計画をつくるための要点として、下記事項をあげることができます。

≪ 住民との協働により計画をつくるための要点 ≫

(中略)
・地域公共交通の検討結果は、ホームページ上などで公開し、透明性を保つこと。
・地域公共交通は、住民とともに計画し、管理することを事前に説明すること。

とあります。ここに書かれている関係機関とは、つまり警察です。

 

今回の京都市バスの「木辻通」から「蘆山寺通」への経路変更にあたり、京都市交通局による周辺住民への聞き取りや説明は全くなされていません。京都市バスみずからが路線バスの過剰運行により渋滞を発生させ、二次災害のような交通事故が起きる状況が、今の「蘆山寺通」です。また、京都市バスと競合する路線をJR西日本バスが運行しています。まさしく、この二社はこの冊子に反する事ばかりしているのです。

 

 不思議でならないのは、国土交通省近畿運輸局がよく調べてから許認可しているのでしょうか?京都府警は、パトカーによる警ら中に気付かないのでしょうか?先日、人身事故があった問題の十字路に対して、市バスが過剰運行をしていることに何も感じないのでしょうか?警察は過去の事故報告書を管理していないのでしょうか?市バスについて調査すれば、数字となって結果が直ぐに出てくるはずです。

 

正義と秩序(治安)を維持することが、警察の役目だと思います。警察が権力によって左右されることほど、市民にとって辛いものはありません。

 

なぜ、京都市交通局は頻繁に市バス運転手を募集するのか?2

yaziup.com

この記事の中に「何故、市バス運転手は激減するのか」という項目がありました。このブログでも、京都市交通局の資料でいろいろ分析しましたが、その実態は予想通りでした。京都市交通局が市バス運転手を頻繁に募集している裏には離職率が高いからです。労働時間である拘束時間が長いのは、運転手にとって疲労の原因になります。運転手だけでなく、長時間労働は過労となり労働者にとって何ひとつ良いことはありません。このような昔からの日本人の美徳とも言える社畜と呼ばれる奴隷状態の長時間労働が日本人の生産性を低くしているのです。得をするのは経営者(雇主)だけです。24時間365日、会社が従業員を拘束できて、しかもサービス残業などのタダ働きをしてくれる日本の労働者ほど素晴らしいロボットはありません。いずれ日本の旅客運輸業界は外国人労働者になると思います。成り手が減っていくのです。既に建設労働者や交通整理員は京都市内でも外国人労働者が増えています。日本人の生産労働者が減少しているからです。

 

長距離トラックの運転手は、一週間に一度ぐらいしか地元(家)に戻れません。寝泊りはトラックの中です。自分の時間などありません。その割に給料は支給額で50万円には届かないでしょう。税金や社会保険料を引くと30万円台です。賞与などは運転手には寸志程度(数万円)しか支給されません。長距離トラックの運転手とは、どれだけの荷物をどれだけの距離、運転したかの仕事なのです。つまり、1kmにつき十円というような出来高払いなのです。それが実態です。そのために睡眠時間を減らした居眠り運転による事故が絶えないのです。これは高速バス運転手にも言えます。ちなみにクロネコヤマト宅配便の運転手も、ひとつの荷物につき百円の出来高払いです。荷物をどれだけ配達したかの出来高払いの仕事なのです。民間運送会社の運転手の基本給は10万円程度です。中小の運送会社なら5万円です。こうしないと民間企業は存続できないのです。基本給が安いという事は、何かの時にもらえる保障金額が非常に少ないという事です。

 

京都市バスの運転手も、出来高払い(運賃売上)にすれば、公務員待遇による厚遇(高給)がなくなり、京都市交通局も人件費を抑えられるようになるかもしれません。これで釣銭泥棒(運賃着服)も減少するでしょう。なぜなら、出来高払いなので運賃回収額を誤魔化すと、もらえる給与が減るからです。そもそも路線バスや清掃車の運転手を地方自治体が公務員として採用して運営していること自体がおかしいと思います。時代遅れです。民間企業で運営すればいいのです。既に大阪市などで実行されています。それを取り締まるのが役所の仕事です。京都市交通局のように、長年経常赤字になっても、莫大な累積債務があっても、京都市や国(交付金)が補填するような甘やかされた経営環境にいる限り、資本主義社会での独立企業としての黒字化は果たせません。なぜなら、イノベーション(変革)がないからです。公営企業は何だかんだ言っても役所です。親方が日の丸では、赤字でも経営し続けられるという甘え意識があります。市バスや地下鉄の運行委託や経路変更は変革ではありません。変革とは、市バスの完全民営化(株式会社化)や地下鉄の売却です。これによって、京都市は税負担がなくなるわけです。

 

日本航空は経営破綻後に税金(法人税)が免除されていました。それは再上場するまでの長い間です。一兆円に近い公的資金血税)によって再生した日本航空が民間企業の全日空と競争したり比較すること自体が間違っているわけです。なぜなら、税金を払っていないわけです。ちなみに、日本航空の大株主のひとつが京セラです。稲盛氏は日本航空からは無給であっても、しっかりと株式という見返りをもらっています。当時の民主党政権が決めたことです。

参考記事: JAL(日本航空)の経営破綻と公的資金の投入

この記事の中で、日本航空が経営破綻した原因が、現在の京都市バスと同じなのです。

・人件費が高すぎた
・「親方日の丸」の意識が強かった
・赤字路線が多かった

そして、日本航空が再生できたのは、稲盛氏の手腕でもありません。単純にリストラ(不採算路線の排除)と固定費の削減(人員と給与削減)を強行したからです。大企業は従業員が多いので人件費を削減(抑制)すれば、すぐに数兆円の黒字となり資金を確保できます。

 

話は元に戻し、「何故、市バス運転手は激減するのか」という記事の中で、国土交通省が調査した結果、以下のような実態を発表しているようです。

・1日の拘束時間が半日以上(12時間以上)
離職率は、1年で3割、4年後には5割
・35歳以降に年収が下がる
・女性ドライバーは全体の1%
・40~50代の中堅、ベテランドライバーの給料の激減は激しく、各社争奪戦
・6人に1人が60歳以上で、これからも増える傾向にあり
・正社員率は7~6割

 

記事には「新卒者や経験者に好待遇を出すバス会社もあるが、それが5年、10年続くわけでもない。(中略)各交通局では、免許所得に費用がかかる大型二種の費用補助や、ベテランドライバー同乗による回送車を使った実地訓練を行っているが、実際にドライバー拡大につながるかどうかが疑問だ」と書かれています。以前のブログでも書きましたが、運転手とは「同一労働・同一賃金」の最たる職業です。老若男女は関係ありません。なぜなら、誰が運転しても仕事の成果は同じだからです。にもかかわらず、京都市バスの運転手の給与は民間バス会社の2倍以上もあります。「同一労働・同一賃金」に反します。

 

大型二種免許は自腹で取得する方が、会社や組織に対して気兼ねなく辞めたい時には辞められると思います。それを採用者側に費用負担されていると借金しているようで、なかなか辞められないと思います。そこが、実は雇用者側の強みなのです。注意するべき点です。美味しい話には何かあります。タクシー会社も同じです。そして、運転手として採用されると、基本的には定年まで運転手です。事務職になるとか管理職になるということはありません。管理職は京都市の上層部から降りてきます。もしくは、国土交通省などから天下りがあると思います。事務職などは人事交流や別採用です。定年まで運転手、そこには夢も希望もありません。

 

なぜ、京都市バスは立命館大学行きの号系統が多いのか?増やす必要はありません。減らしましょう!1

昔から、京都市バス立命館大学行きの市バスが異常に多いです。高度成長期から成熟期の日本では、全国どこも勤労者や学生の数は多かったのですが、人口減少期の日本において東京や名古屋、大阪を除く地方都市では、団塊世代の定年退職者の増加、勤労者の高齢化と早期退職、少子化による学生数の減少、そして多死社会。つまり、観光客を除いた実質の路線バス利用者は減少しているのです。このことは、以前のブログで分析しました。

 

もともと京都市内は狭い盆地なので、メインストリートから歩いて行ける場所が多く、自転車があれば、東西南北を何時間もかからずに1時間ほどで縦横断できます。前々回のブログの「なぜ、京都市バスは「馬代通」を通行したくないのか?2」でも書きましたが、裏通りや表通りまで市バスが通らなくても、西大路通北大路通堀川通烏丸通などメインストリートだけに市バスを走らせておけば、後は歩いて15分以内には目的地に到着できます。中国の都を模倣した古都京都は碁盤の目のように設計された街なのです。わかりやすいです。歩くことは体に良いです。自転車は市バスのように有毒な排気ガス二酸化炭素含め)は排出しません。とても環境に良いです。

 

立命館大学へ行くのにも「西大路通」沿いにある平野神社の前の「小松原通」を歩いて行けば、10分で東門に到着します。渋滞する「蘆山寺通」を通る市バスに乗って終点の立命館大学まで行くより「西大路通」沿いのバス停で降りて歩いた方が早く確実に着きます。賢い学生はそうしています。わざわざ立命館大学の正面まで渋滞する市バスで行かなくても「西大路通」から歩けばいいだけのことです。昔は、京都市内のメインストリートにしか、市電が走っていなかった頃は立命館の学生は皆歩いていました。もちろん、立命館の職員もです

 

京都市交通局もメインストリートだけに市バスを走らせれば、市バスの台数を増やさなくてもよく、運転手も増やさなくていいのです。エンジン音がうるさくなった古い市バスの車両入れ替えコストも減らせるのです。消費するガソリン代も減ります。何より排気ガス(CO2)が減り、メインストリート以外の裏通りや表通りの交通渋滞や騒音問題も無くなります。環境保全には良いことだらけです。ここ数年で京都は排気ガス臭くなりました。地方都市の空気の臭いと比べるとよくわかります。

 

話は変わりますが、京福電鉄北野線の「等持院駅」が売名行為で「立命館大学衣笠キャンパス前駅」という日本一長い駅名に変更していますが、京都市交通局だけでなく、京福電鉄までもが、立命館大学の言いなりになっています。なぜ断れないのか、不思議です。今まで通りの「等持院駅」の方が風情があり、親しみがあり、観光客にもわかりやすいです。衣笠地区は大昔から立命館大学とは何ら関係がありません。立命館大学が勝手に移転し、あちらこちらを地上げして敷地を拡大しただけのことです。後からこじつけた立命館の歴史が作られているだけなのです。将来、立命館大学は「等持院」という寺の名前まで変えるかもしれません。「立命館大学衣笠キャンパス寺」がいいのではないでしょうか!日本一長い寺名で有名になり、受験生を呼び寄せられるのではないでしょうか。昔から売名行為が得意な大学です。

 

話を元に戻し、なぜ立命館大学行きの路線バスの数が恐ろしく多いのか?立命館大学行き、もしくは立命館大学前のバス停に停車する路線バスは以下の通りです。こんなに必要なのでしょうか、変だと思います。何か裏があると思います。もしかすると京都市交通局だけの判断ではなく、政治(日本共産党)が関わっているのかもしれません。過去のブログからも考えられます。

 

市バスに「M1」という原谷を往復する号系統がありますが、もともと原谷という場所は西陣織の工場があった場所です。そこに人が住み始め人口が増えたのです。山里なので、クルマ無しには生活できませんから、ほぼ100%のクルマ所有率です。なぜ、そこに市バスが走るようになったのか。それは立命館大学の原谷グランド、その後に立命館が学舎を建てたからです。あくまでも立命館大学の交通アクセスを優先させた政治バス路線なのです。ちなみに「M1」に乗る人は少なく赤字路線です。そのために、北大路バスターミナルまで延伸する便(立命館小学校)をつくり黒字化しようとしたのです。

 

京都市バス

12号系統(69本)、15号系統(37本)、50号系統(73本)、52号系統(9本)、55号系統(34本)、59号系統(62本)、急行102号系統(18本)、快速立命館(30本)、立命館ダイレクト(2本)、M1号系統原谷行き(26本)立命館行き(31本)北大路BT行き(5本)

西日本JRバス

高雄京北線(35本)、高雄京北線循環右回り(62本)

合計:462本/日

バス運行時間17時間:1時間あたり平均27本、平均2分22秒毎に1本のバスが運行

朝夕正午の時間帯は、片側車線の道路に1分間に三台以上の路線バスが団子状態で連続走行し、反対車線も同じような数の路線バスが走行。住宅街の中を路線バスが混み合って走っている異様な光景です。とても排気ガス臭く、エンジン音がうるさいです。京都市交通局は、地域住民の住環境を破壊をしているのです。信じられない行為だと思います。

 

テーマの答えは、学生のためではなく、立命館大学の教職員のために大学側が市バスの便数を確保しているのだと思います。学生の利便性ではなく、教職員のための「足」として、市バスを運用しているのです。その証拠に、立命館大学にはクルマの駐車場がありませんまた上記の路線バス以外に立命館大学がチャーターしている貸切シャトルバスも走っています。つまり、これは推測ですが、京都市交通局立命館大学の学生数を見込んで立命館大学を利用しているつもりが、立命館大学の教職員用によって逆に利用されているのです。だから、コロナ禍で学生がいなくても、市バスの運行数を減らさない、減らないのです。公共交通機関が一部の権力組織に利用されることほど情けないことはありません。本来、公共交通機関は市民のためにあるのです。その結果、赤字が増えるのです。

 

嵐山方面など市バスの便数が少なくて困っているエリアに立命館大学行きの号系統をいくつか廃止にして、そのバス車両を振り分ければ良いのに、京都市交通局はそうしません。市民の住環境より大学の交通アクセスを優先する売上重視で融通のきかない役所です。京都市は路線バスが公営企業、つまり公務員によって運営されている社会主義的な街です。役人によって統制された社会は社会主義です。民主主義は民間による経済社会です。京都市は何か変です。そのやり方は自民党の創設者のやり方に似ています。

  

京都市交通局の市バスの経路変更は、国土交通省の「地域公共交通づくりハンドブック」通りにはなされていません。

京都市交通局の市バスの経路変更は、国土交通省の自動車交通局旅客課が2009年に作成した「地域公共交通づくりハンドブック」という冊子に書かれている通りにはなされていないです。既に11年前に作られて古いようには思いますが、
 
国土交通省の自動車交通局旅客課「地域公共交通づくりハンドブック」

https://www.mlit.go.jp/common/000036945.pdf

 

「このハンドブックは、地域の公共交通の確保が大きな課題となっている昨今、その構築に当たっての考え方や手順等をできるだけ簡潔にまとめ、手引書となるよう作成したものです。地域公共交通の見直しや新規導入を考えている関係者が、同じ認識のもと連携し、地域の状況に即した施策、対処方法を見出す一助として頂ければ幸いです。」と説明されていますが、今回の京都市バスの「木辻通」から「蘆山寺通」への経路変更にあたり、金閣寺立命館大学などの権力者には連絡していても、周辺住民への聞き取りや説明は全くなされていないのです

 

その証拠に、このブログの「地域住民が京都市交通局に市バス運行経路の変更要望書を提出」でも書きましたが、京都新聞の記事になっています。

これは、京都市交通局による一方的な経路変更で、双方による協議がない民主主義の原理に反する行為だと思います。この事を誰が最初に国土交通省の自動車交通局旅客課に通報するかどうかです。

国土交通省 自動車交通局 旅客課

電話(03)5253-8111 直通(03)5253-8573

 

京都市交通局に連絡するより、市バスの経路変更を許可した国土交通省に連絡した方が早いです。京都市交通局に連絡しても、慇懃無礼な対応しかされないと思います。縦割り行政の日本なので、横のつながりが無い京都府警に連絡しても、事故が起きない限り、事故が起きても、京都市交通局の市バス運行については関与しません。

調べ直すと、国土交通省内でも、京都市交通局を直接監視している近畿運輸局に連絡する方がもっと対応が早いと思います。

国土交通省 近畿運輸局 自動車監査指導部

電話(06)6949-6448、6449

国土交通省 近畿運輸局 京都運輸支局 輸送・監査部門

電話(075)681-9765

 

この「地域公共交通づくりハンドブック」の26ページから27ページに次のような文章があります。

第3章 地区別の地域公共交通の計画づくり

路線検討の注意点
・狭隘道路や交通規制により、路線設定が困難な場合であっても、そこを運行することがどうしても必要な場合は、関係機関(京都府警)と協議して解決策を見出すことが必要です。
路線バスと競合する路線は、空白地域の解消に貢献しません。すでに路線バスがある地域に、新規路線を二重投資することで路線バスが減便・退出することになれば、地域公共交通網全体に悪い影響を及ぼします。路線バスと競合する路線の設定については、慎重に検討する必要があります。
・路線検討については、担当課だけではなく、沿線地域に詳しい職員や住民を集めて検討する必要があります交通規制の状況、時間帯による渋滞の有無交差点などの安全性、沿線の立ち寄り施設に関する住民の利用状況などを確認し、沿線住民が利用しやすく、運行に支障のない路線にすることが必要です。
地域公共交通の導入目的に常に立ち返り、目的達成につながる路線を設定しているかを確認することが必要です。

さらに「地域公共交通づくりハンドブック」の35ページには、

第5章 地域とのコミュニケーション
(1)住民との協働による計画づくり
沿線住民から支持される地域公共交通をつくるためには、それを必要とし実際の利用が想定される住民と密接なコミュニケーションを取りながら計画をつくることが望まれます。(中略)生活の実態、住民の本音を、計画に反映することが求められます。住民が利用しやすい地域公共交通の実現に向けて、住民との協働により計画をつくるための要点として、下記事項をあげることができます。

≪ 住民との協働により計画をつくるための要点 ≫

(中略)
・地域公共交通の検討結果は、ホームページ上などで公開し、透明性を保つこと。
・地域公共交通は、住民とともに計画し、管理することを事前に説明すること。

とあります。

 

京都市交通局みずからが路線バスの過剰運行により渋滞を発生させ、二次災害のような交通事故が起きる状況が、今の「蘆山寺通」です。また、京都市バスと競合する路線をJR西日本バスが運行している。まさしく、この二社はこの冊子に反する事ばかりしているのです。

 

 不思議でならないのは、国土交通省近畿運輸局がよく調べてから許認可しているのでしょうか?京都市交通局の言いなりになっているのでしょか?もし国土交通省からの出向も含めて天下りが存在するのなら、何でも許可されると思います。それが、天下り側の最大のメリット(人脈効果)なのです。

 

なぜ、京都市バスは「馬代通」を通行したくないのか?2

京都市交通局は市バスが金閣寺前の道路である「木辻通」を通らずに、「蘆山寺通」を通行するようにしましたが、よく考えて見ると新たな答えが浮かびました。それは単純なことです。

 

基本的に裏通りよりも表通りの方が人の流れがあります。さらに、メインストリート(西大路通)となれば、人の流れは倍以上になります。路線バスは人が少ない通りを走っていても乗車人数は伸びません。少しでも裏通りなど人通りが少ない道路を走る時間を減らして、人通りが多いメインストリートを走るかどうかで大きく売上(旅客収入)が変わります。これは路線バスだけでなく、タクシーも同じです。裏通りを走るよりも、大通りで待機している方が結果的に乗車率は上がるのです。

 

京都市交通局が市バスをなぜ「馬代通」に通行させたくないのか?という疑問の答えのひとつは「馬代通」は観光道路やメインストリートの裏通り(人通りが少ない)であるからだと思います。なぜなら、売上重視の京都市交通局が考えそうな事だからです。だから「馬代通」や「小松原通」に市バスを走らせても、乗車率は上がらない。「西大路通」の「わら天神交差点」を目指せだと思います。これは公共サービスという観点からではなく、経営という観点から見た場合です。しかし、陰謀論的には、以前のブログに書きましたように「馬代通」が「京都マラソン」のコースになったことは無きにしも非ずです。でも、よく考えると昔から「馬代通」には市バスを走らせていません。

 

立命館大学から出発する「馬代通」を走る市バスの中をよく見ると、快速立命館 号系統以外はほとんど学生は乗っていません。こんな事していたら、京都市交通局の赤字が増えるばかりです。京都市バスは、まるで立命館大学の貸切路線バスのように赤字でサービスして走っているのです。なぜ、そんな事をするのか不思議です。公営企業だから税金を使いたい放題で公共サービスを提供するという事でしょうか。そんな事をしていたら、京都市財政破綻すると思います。

 

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馬代通、蘆山寺通、木辻通の三差路に立って道路を眺めると、なぜ「蘆山寺通」ばかりに市バスを走らせているのか、本当に疑問に思います。なぜ、分散して市バスを走らせないのか。特定の道路に路線バスを過剰運行させると危険度が増す事ぐらい、誰にでもわかりそうな事です。諸事情があるにしろ、京都市交通局には、それがわからないのでしょうか?不思議です。

 

なぜ、京都市バスが金閣寺前を通らなくなったのか?3

ツイッターの書込みに気になる表現を見つけました。

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これは、JR西日本バスが京都市からの要請で新規路線、もしくは経路変更を行っていたということです。この情報が本当なのかどうかはわかりませんが、十分に考えられる事実です。そうなると、京都市バス金閣寺前を通行しなくなった原因が、渋滞ではなく「金閣寺」からの要請京都市経由で経路変更された可能性も十分あります。

よく考えれば、現在、金閣寺前の「木辻通」を通行せずに「蘆山寺通」を通行する西日本JRバスは、京都市バスより先に経路変更していたのです。数年前にJRバスも「木辻通」を走っているのを見た記憶があります。そして、立命館大学シャトルバスも、なぜか市バスの経路変更と同時に「木辻通」を通らなくなったのです。

 

以前のブログ「なぜ、京都市バス金閣寺前を通らなくなったのか?2」でも書きましたが、京都新聞の「金閣寺の敷地内で違法な開発行為 北山大塔の推定地、京都市埋文研の研究員が是正求める」という記事がありました。要するに、金閣寺がさらなる観光客を呼び寄せるため、金閣寺の敷地(バス停があった西側の土地)に七重塔「北山大塔」を創建するために事前に段取り良く、路線バスの通行を停止させておこうとしたのかもしれません。そのために、寺や神社の言いなりの観光都市である京都市金閣寺の言い分を受け入れ、京都市交通局に指示したのだと思います。

 

※追記していますが、下記のブログ記事をご覧ください。驚きます。

なぜ、京都市バスが金閣寺前を通らなくなったのか?2 - 人生、あせらず楽しもう!

 

元々、金閣寺の入口は狭い直角の道路に横断歩道があり、そこに観光客が押し寄せているため、乗用車や観光バスが混雑するのです。路線バスの運転手にとっては、難儀な場所だったと思います。金閣寺側は、そこに路線バスを通行させていると、観光客の流れが悪くなったり、万一事故が起きれば国際問題になりかねないので、京都市に路線バスを通行させるなと要請していたのかもしれません。

 

このような推測から判断すると、金閣寺前の「木辻通」に再び路線バスが通行する可能性は、金閣寺が別ルートの入口を作るか、金閣寺が無くならない限り皆無だと思います。

 

同じように考えると、立命館大学行きの市バスが昔から異常に多いのも、立命館大学から言われて、京都市交通局がしていることかもしれません。以前、立命館大学の映像学部と京都市交通局との企業連携(官民癒着)による市バスPR映像の制作がありました。このことからも推測できます。京都市立命館には何か特別な関係があるのです。

 

このような権威や権力に物を言わせる行為は、日常茶飯事にあります。テレビや新聞に流れるニュースの裏側に本当の真実が隠されています。決して表のニュースだけを鵜呑みにしてはならないのです。肝心な事は「なぜ、このニュースが今放送されているのか?」です。これは世界共通です。そこには何らかの目的と理由があるからです。

 

路線バスが「蘆山寺通」を日に1000回近く通ります!

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 片側一車線の「蘆山寺通」に京都市バスの12号系統、15号系統、50号系統、52号系統、55号系統、59号系統、M1号系統、快速立命館、急行102号系統、そして回送車。さらに西日本JRバス高雄京北線の二系統や立命館大学シャトルバスも含めると、日に往復で1000回近く路線バスが通ります。ほんとうに路線バスの騒音(爆音)がうるさいです。

 

これだけ市バスや西日本JRの路線バスが道路を交互に通行すると非常に危険です。市バスの運転手の中には、すれ違う時には一旦停止してやり過ごしている人もいます。つい先日も、人身事故が起きました。そのうち、バス同士の正面衝突が起きるかもしれません。そこで、それぞれのバスの時刻表(平日)から日の本数を調べました。

 

京都市バス

12号系統(69本)、15号系統(37本)、50号系統(73本)、52号系統(9本)、55号系統(34本)、59号系統(62本)、急行102号系統(18本)、快速立命館(30本)、立命館ダイレクト(2本)、M1号系統原谷行き(26本)立命館行き(31本)北大路BT行き(5本)※2023年現在のものではありません。

 

西日本JRバス

高雄京北線(54本)、快速立命館(JR28本:市交26本 合計54本)

※2023年現在、西日本JRバスの「立命館ライナー」は京都市バスの「快速立命館」となり、運行委託で西日本JRバスの運転手が運行しています。運行委託とは、市バスの整備と運転手を民間バス会社に任せることです。実質、バス運転手の偽装請負契約です。

 

立命館大学シャトルバス

運営バス会社:ヤサカ観光バス(20本)

 

立命館発が412本立命館着が462合計すると873回 「蘆山寺通」を通ります。これ以外にも回送車や立命館大学シャトルバスが通行しますので、通常900回以上は路線バスが通ります。改めて正確に計算すると、すさまじい数の路線バスです。一週間で6300台近くの路線バスが片側一車線の「蘆山寺通」を走行します。道路がすぐ傷みます。朝晩は数秒毎に路線バスが走ります。ご存じでない方がほとんだと思いますが、「蘆山寺通」は大通りではありません。

 

京都市内のメインストリート(大通り)以外の道路でこんなにたくさんの路線バスが通る場所は珍しいと思います。はっきり言って、路線バスによる騒音・振動・排気ガス、さらに路線バス事故が何度か起きた後、運転手が注意喚起音を鳴らしまくるようになり警音器の公害まで起きています。空港周辺の騒音問題と変わりません。おそらく、それ以上です。なぜなら立命館大学が夜の九時過ぎまで授業をしていますので、夜遅くまで市バスが何台も走ります。安眠妨害です。さらに注意喚起音「ピンポン!バスにご注意ください」という耳障りな音声警音器を鳴らすようになり一日中うるさいです。

 

以前は、静かだった「蘆山寺通」が京都市交通局の恣意的な市バス経路変更で本当に騒音がひどいです。さらに以前よりも排気ガス臭くなりました。京都市はCO2排出を減らすどころか、路線バスによって二酸化炭素を増やしているのです。京都市交通局は沿線住民の住環境を破壊しています。京都市交通局という役所の信じられないやり方です。金閣寺立命館大学の要望を受け入れて住民の事は完全に無視です。

 

朝夕の混雑する時間帯(特に朝七前から八時半前後まで)は、なんと1分間に三台以上の市バスが両車線を走行しています。中には三台連続で団子状態で走行する時も普通にあります。夜(特に十八時半から二十二時半頃)も同じです。そんな時に緊急車両が通行すれば、進路妨害になります。これは京都市交通局による恣意的な市バス経路変更と立命館大学への増便の結果なのです。夜中に「ピンポン・・・」と注意喚起音を鳴らされると目が覚めます。朝も同じです。

 

金閣寺前の「木辻通」の観光客渋滞による市バス遅延や混雑を解消する対策として、本数が多い12号系統と59号系統、さらに急行102号系統のすべての路線が「蘆山寺通」を通行することになりました。従来から「蘆山寺通」を通行する路線バスも合わせると、なんと12種類の路線バスが「蘆山寺通」を走っています。コロナ禍が収まり、これに観光バスが加わると恐ろしいことになります。さらに立命館大学シャトルバスも夜遅くまで通行しています。一体、京都市交通局は何を考えているのでしょうか。自分達の都合だけで権力を行使し、勝手なことをします。沿線住民の事など何ひとつ配慮されていません。

 

京都市交通局は市バスの運行数は把握していますが、鉄道会社の運行管理システムのように、時間帯によって各道路に何台バスが通行しているかまでは把握していないと思います。「蘆山寺通」が路線バスで混み合っていることがわからないのです。もちろん西日本JRバスも同じです。両者ともバス運転手からの情報しかなく、周辺住民が困っていることなど知りません。市議会議員も同じです。何のために政治家がいるのでしょうか。利権や集票が絡まない事には無関心です。役所も政治家もバス会社も、ツイッターに自分達の記事を載せるという事は、何が起きているかも知っているはずです。

 

「蘆山寺通」は市バスの専用道路ではありません。住宅街の中の一般道路です。これだけの数の路線バスが過剰運行すると、道路がすぐにガタガタになり傷みます。それによる大型車両の通行時に発生する振動が家に伝わり、精神衛生上も建物の構造上も良くありません。うるさくて寝れず熟睡ができなくなります。もちろん、排気ガスも増えています。部屋の中が以前より排気ガス臭くなりました。これは騒音振動公害と局地的な大気汚染(排気ガス)という社会問題です。

 

京都市交通局はこの問題を真剣に考えないといけません。市バスの旅客収入や大学の交通アクセスを優先することばかり考えないで、市バスが走る道路の沿線住民にもっと配慮するべきです。恐ろしく慇懃無礼な役所です。結果的には何もしないのです。見て見ぬふり、知らぬ存ぜぬです。少ない犠牲で自分の手柄や成果を上げるのが日本の役人と政治家の考え方です。

 

京都市は、観光のため、大学のため、高齢者のため、という大義名分を利用して、京都市内を路線バスだらけにします。「市民の足」のことばかりで、沿線住民の住環境は無視です。そんな公営企業は要りません。税金の無駄使いです。京都市交通局が完全民営化すれば、立命館大学のために、こんなに多くの赤字重複路線を継続させることは民間バス会社ではできないはずです。

 

この事実を見過ごし放置すことは断固できません!!

 

京都市交通局の「地下鉄・バスなび」は偏向マップ?

 京都市交通局が作成し配布している「地下鉄・バスなび」というマップがあります。

 

https://www.city.kyoto.lg.jp/kotsu/cmsfiles/contents/0000019/19770/JPN2020(MAP)0300.pdf

 

但し書きに「このマップは、観光地を結ぶ主な市バス路線を抜粋して掲載しています。」と書かれています。しかし、京都市内は観光地だらけなので、実際に運行している市バスの路線を省くのは、おかしいと思います。

 

立命館大学衣笠キャンパスは、仁和寺金閣寺、特に龍安寺が近く、言い換えれば、立命館大学を発着、もしくは通過する市バスは観光地にアクセスできる路線バスなのです。それにもかかわらず、京都市交通局の「地下鉄・バスなび」というマップには、蘆山寺通を走る15系統、52号系統、55号系統、M1号系統などが掲載されていません。京都市交通局にとって都合がいいように作成されているようにしか思えないのです。

 

つまり、いかにも「蘆山寺通」を通行する市バスが少ないように見せかけているのです。「地下鉄・バスなび」には、12号系統、50号系統、59号系統、急行102号系統しか通行していないように見えますが、実際は昔から通行している15系統、52号系統、55号系統、M1号系統もあり、二倍の運行数です

 

そのために「蘆山寺通」を過剰運行する路線バスの騒音と振動、排気ガス(CO2)が激しく、道路が傷んでいくのです。このマップを何も知らない人が見れば「蘆山寺通」は特に何も問題がない道路だと思います。これが京都市交通局の狙いなのです。

 

もっと言えば、「馬代通」「小松原通」がマップに明記されていません。なぜでしょうか?「京都マラソン」のコースになっている道路だからでしょうか。

 

京都市内には、学生数が数万人のマンモス大学がいくつかあります。その中で交通アクセスが少ない大学の利便性を高める交通手段としては、路線バスしかありません。調べてみると、京都産業大学立命館大学がそれに該当します。※実際は、立命館大学は交通アクセスは悪くない。京都駅から遠いだけです。

 

まず、京都産業大学が終点のバスは、民営の京都バスの30系統(コロナ禍運休中)、32系統(3本)、34系統(3本)、快速35系統(コロナ禍運休中)、36系統(コロナ禍運休中)、40系統(35本)、特40系統(6本)です。京都市バスは北3系統(82本)だけです。

 

次に、立命館大学京都市バスがほとんどで12号系統(69本)、15系統(37本)、50号系統(73本)、51号系統(82本)、52号系統(9本)、55号系統(34本)、59号系統(69本)、快速立命館(30本)、立命館ダイレクト(2本)、M1号系統(31本)とこんなにたくさんあります。さらに西日本JRバスの高雄京北線が二系統(97本)もあります。合計すると恐ろしい数(436本)です。 

 

そんなに立命館大学の学生数は多いのでしょうか?

平成22年10月18日の立命館大学衣笠キャンパスへの交通アクセス改善プロジェクトの資料によると「立命館大学衣笠キャンパスには、現在約18000人の学生が在学し、教職員については約1300人が勤務」とあります。京都産業大学より5000人程多いだけです。むしろ、京都産業大学の方が不便な場所にあり、メインストリートの北大路(地下鉄北大路駅)から十数キロもあり、歩いて行くのは無理です。

 

立命館大学は、西大路通から歩いて10分ぐらいの距離です。西大路通には、いくらでも市バスが走っています。わざわざ立命館大学を発着にしなくても、北大路から西大路の大通りを走る既存の循環路線だけ充分なのです。にもかかわらず、立命館大学行きのバスの便数は、京都産業大学行きのバスの便数の三倍以上です。何か変です。裏に何かあると思います。これは立命館大学の政治ロビー活動による政治バス路線なのです。

 

京都市交通局は、立命館大学にアクセスする市バスの系統を増やせば、それだけ乗車人数を増やせる(増収・増客)という発想で物事を考えていると思います。しかし、それは費用対効果を全く考慮していません。路線バスでは1万人以上の学生数には対応できないのです。鉄道でないと大量輸送は無理です。

 

京都市営バスは公営企業(=役所)だから、採算度返しでこのようなことができるのでしょう。つまり、赤字でも運営できるのです。民間バス会社であれば、不採算路線はすぐ廃止します。コロナ禍で京都バスは京都産業大学行きの路線バスを何本か運休しています。京都産業大学へのアクセスも、乗車率が高い北3系統(なぜか赤字路線)を京都市バスは絶対に民間に委託しません。乗車率が非常に低い路線を京都バスに任せているのです。

 

なぜ、京都市交通局立命館大学をまるで贔屓するかのように、これだけの市バスを運行するのでしょうか?これについては、以前のブログで書きました。 これからも書きます。

 

「なぜ、京都市バス金閣寺前を通らなくなったのか?2」

https://ilnyc.hatenablog.jp/entry/2020/06/29/224933

 

ちなみに、現在のコロナ禍で立命館大には学生はいません。オンライン授業で通学していません。 市バスは走れば走るほど赤字が増えるのです。しかし、減便も運休もしません。なぜでしょうか?龍安寺仁和寺も観光客はいません。何か変です。民間バス会社である京都バスは、京都産業大学行きのバスを運休しています。

 

京都市内にこれだけの大学の数がなければ、おそらく京都市交通局は財政が逼迫して、大阪市営バスのようになっています。むしろ、もう既に同じ状況になっているのに、経営状態を隠しているのです。

 

何度も書きますが、市民のための公共サービスが、いつのまにか売上ばかりを追い求める公営企業(=役所)に変わり、沿線住民の事よりも大学や観光を中心にした経営計画になってしまったのです。

 

本来、地方自治体は観光客よりも地域住民、市民の生活の方が大事なのです。観光客や学生は一時的なもの、時間が経てばいなくなります。でも、地域住民は何があっても、そこにいます。嫌なことがあっても、嫌なことをされても、逃げられないのです。

 

しかし、日本政府も京都市も観光を重視します。それは、人口減少多死社会において、国内外、特に海外の中国や韓国からの観光客が日本に莫大なお金を落としていってくれる事に依存しないと経済が回らなくなっているからです。観光客を当てにした国はいずれ衰退します。ギリシャやスペイン、イタリアなどを見ればよくわかります。衰退しているのです。産業が消えて行っているのです。その証拠にすごい失業率です。

 

京都市交通局「安全報告書 運輸安全マネジメントに関する取組状況」を読んで感じたこと、

京都市交通局は「安全報告書 運輸安全マネジメントに関する取組状況について」という報告書を掲載していますが、そのなかに環境対策について一言も記述されていません。安全運転の土台となる環境保全に対する取り組み姿勢がありません。市バス運営側の都合(安全運転)ばかりで、周辺住民への配慮(環境保全)が全く考慮されていません。ちなみに、この資料の表紙の写真は立命館大学正門の前で撮られたものです。すぐにわかりました。何か意味があるのでしょうか。

 

都営バスの東京都交通局のサイトには、環境に対する基本理念や方針などがしっかり明記されています。日本を代表する観光都市のバス運営団体として、こんなにも違いがあるのは非常に残念なことです。京都市交通局のサイトには「増収・増客」のページはあっても、環境保全対策のページがひとつもありません

 

東京都交通局では、基本方針の中で「環境関連の法規制等を遵守し、資源・エネルギーの適正管理を行い、環境の保全に努めます。」「環境目的及び環境目標を設定し、その達成に努めます。そして、実施状況を定期的に調査し、見直すとともに継続的改善及び汚染の予防に努めます。」とあります。

 

以前のブログの中で、公共交通機関である以上は、収益よりも、平成5年に制定された環境基本法( 第一条)「環境の保全について、基本理念を定め、国、地方公共団体、事業者及び国民の責務を明らかにするとともに、環境の保全に関する施策の基本となる事項を定めることにより、環境の保全に関する施策を総合的かつ計画的に推進し、現在及び将来の国民の健康で文化的な生活の確保に寄与するとともに人類の福祉に貢献することである。」を優先するべきです。条文だけが立派ではダメなのです。それが実行できている社会でないといけません

 

既に20年前に東京都交通局は、環境マネジメントシステム要領やコンプライアンス推進委員会設置要綱をまとめています。実際にそれが順守されているかは別として、環境保全に対する姿勢や法令順守に対する取組みを明確にしています。

 

京都市交通局は、はっきり言って遅れていますし劣っています。その理由は、収益(旅客収入)重視の恣意的な「攻めの営業」ばかりに固執しているからです。環境を無視して周辺住民の住環境を破壊し、公営団体が収益を過度に重視する姿勢は、法治国家として民主主義に反する行為だと思います。そんなに収益を重視したいのならば、大阪市営バス大阪シティバスとして民営化したように規模を縮小するしかないと思います。もちろん、京都市バスが民営化すると財政面で京都市やその背後にある日本政府の財政支援に頼ることはもうできなくなります。

 

大阪市営バスの平成29年度の「バス事業 引継ぎ(民営化)プラン (案)」は非常にわかりやすくまとまっています。京都市交通局も是非参考にするべきです。大阪市営バス債務超過がひどく、職員の給与カットや転籍など積極的にスリム化に取組んでいます。民営化するということは、こういう厳しい現実が待っています。日本の公務員特有の身分職の保障などというものはありません。

 

京都市交通局のサイトを見ていると、何かに取り付かれているように感じます。それが結果としてアニメという若者向けの宣伝広告です。行政処分を受けている日本郵政と重なり合います。また、京都市交通局の資料全般に言えることですが、毎回代わり映えのしない営業会議資料を見ているような感じです。まったく工夫がないのです。大阪市営バス東京都交通局と全然違います。

 

京都市交通局の平成30年度の「京都市交通事業白書」には「84系統のうち33系統が黒字、51系統が赤字となりました」と書かれています。つまり、実質的に京都市バスの半分以上が赤字路線ということです。それを何とか黒字路線で補填しているようですが、本当に市バス事業が黒字なのかどうか疑わしいです。なぜなら、よくあることですが、嘘の数字で資料が作成されていれば、真実はわからないからです。ほとんどの企業の数字は粉飾されています。しかし、致命的な粉飾決算をする企業には、特徴(悪い癖)があります。いずれその時が来ればわかります。メッキはいずれ剥がれます。

なぜ、京都市バスは「馬代通」を通行したくないのか?1

京都市交通局金閣寺前の交通渋滞を回避するために市バス12号系統や59号系統などを「木辻通」ではなく「蘆山寺通」へ通行するようにしましたが、実はJRバスは市バスより数年前にこれを実行していました。その理由は、渋滞で定時運行ができないからでしょうか?本当の理由はわかりません。

 

コロナ禍では「木辻通」を走る観光バスもタクシーもほとんどありません。しかし、今まで観光バスや路線バスが「木辻通」を大量に通行していたため、道路が擦り減りガタガタになっているところがあります。それは今も修復されていません。周囲の住民も無関心、京都市交通局京都市建設局の土木事務所も無関心です。もちろん金閣寺もです。役所は市民からの陳情が無い限り、自発的に道路舗装工事はしないのです。今なら観光客もいないので、道路舗装工事をするのには絶好のチャンスですが、誰も行動を起こしません。なんと無関心なのでしょうか。

 

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なぜ、京都市交通局は市バスを「馬代通」に通行させたくないのでしょうか?

これについては、以前のブログでも書きましたが、「馬代通」が「京都マラソン」のコースになったからかもしれません。「京都マラソン」が開催される前に、ランナーが金閣寺前の「木辻通」を走るのか、それとも「蘆山寺通」を走るのか、気になっていました。なぜなら、ただでさえも市バスが山盛り通行する「蘆山寺通」にランナーが何万人も走れば、道路はさらに傷み悪化するばかりです。結局、予想外に「馬代通」から「小松原通」そして平野神社の前の交差点を北上するという迂回コースになりました。これには何らかの力が働いた結果だと思います。仁和寺から北大路に向かうには金閣寺前の「木辻通」が一番の近道なのです。おそらく金閣寺京都市に「金閣寺前が騒がしくなるのは困る、観光客の集客に影響が出るから他の道路を走れ」と言ったのでしょう

 

ラソンコースが決定した後、京都市衣笠山沿いの観光道路である「きぬかけの路」や「馬代通」「小松原通」の道路状態を入念に確認して修繕していました。交差点の歩道も新しく作り直したりしていました。何度もブログに書きますが、マラソンコースに決まる前は道路が陥没していようが、ヒビ割れがあろうが、歩道が崩れていようが、京都市建設局も京都市交通局も見向きもしませんでした。上からの鶴の一声で変わりました。その変わりようには本当に驚かされます。京都市の代表的な「スポットライト行政」です。公園のトイレなど見栄えがする所だけを優先させるのです。決して市民目線ではありません。日本の役人中心の社会主義ならではのやり方です。

 

以前、「蘆山寺通」の道路修繕工事を陳情した時、現場に来た耳にピアスをした京都市職員の男性が「舗装し直しても、また舗装せんとダメですわ」と、いかにも面倒臭そうに言われたことがあります。公務員特有の仕事を増やしたくない症候群です。住民がなぜ連絡したのか、その真意を汲み取っていないのです。道路がガタガタで夜も眠れない程に市バスやトラックが通過する度に家が振動するから堪りかねて連絡したのです。

 

しかし、このマラソンコースの決定でも、いろいろあったように思います。普通に考えると「きぬかけの路」をまっすぐ走るコースになると誰もが思います。金閣寺の前から「西大路通」に出るコースです。おそらく、金閣寺の利害が京都市に関与したのだと思います。金閣寺の高僧が「観光客がたくさん来る金閣寺の前の道路をマラソンコースにするな」と言ったはずです。なぜなら、マラソンが開催されている時間帯は道路が封鎖され通行禁止となり、金閣寺に来る観光客が減り困るからです。観光客が少しでも減れば、金閣寺の収益が減るからでしょう。※後になってわかってきましたが、金閣寺の高僧と日本共産党にはつながりがあります。その事を後のブログに書いています。

 

市バスの経路変更にしても、マラソンコースの選定にしても、金閣寺の言い分がかなり影響しているように思います。なぜ京都市交通局京都市も、金閣寺の我がままを聞く必要があるのでしょうか?これは金閣寺、つまり相国寺足利将軍家鹿苑寺-金閣寺慈照寺-銀閣寺 )の権威があるからです。特に京都市政治が宗教に歯向かえない状態が今も続いているのです。古都税反対の拝観停止問題の時からです。それ以来、宗教が政治を利用するようになったのです。※後のブログで徐々に実態がわかり始めました。

 

どこの役所も権力者の利害が関係することを率先しますが、庶民が関わる事は無関心で後回しです。なぜそうなるのか?それは役人の出世にかかわる「手柄」があるからです。庶民の事など、どうでもいいのです。選挙に影響する事を最優先する市会議員、そして手柄を優先する役人、京都市にはそんな特権階級しかいません。議員や役人が市民のためにというのは美辞麗句です。当選しなければ政治家はタダの人間です。役人も出世できなければ、ただのサラリーマンです。

 

以前、法務局に後見人の手続きをしに行った時、参考資料を一枚コピーして欲しいと言ったら、若くて何も知らなさそうな偉そぶった係官が「国民の血税は1円たりとも無駄にできません」と断られました。こちらが困って相談に来ているのに、何という傲慢な態度だと思いました。それ以来、公務員つまり政府(お上)というのは、いざという時に何の当てもにならないと確信しました。彼らは自分の保身(出世)と蓄財にしか興味がなく、庶民をバカにし、市民には関心がないのです。国民は税金を納める家畜だと思っているのです。「そんなに血税を無駄にしたくないのなら、公務員の厚遇を止めればいいだろ!」と言いたかったです。

  

昔、公立高校の教師になった同級生が選挙前に私のところに来て、公明党の立候補者に投票してくれるよう粘り強くお願いしました。そこで「公務員が選挙活動をして良いのか?教師という立場でこのような活動をして良いのか?」と逆に詰問した後は来なくなりましたが、他でもしていると思います。このように地方公務員という立場でも、創価学会への熱心な活動が今も日常茶飯事に行われているのだと思いました。本当にしぶとい勧誘でした。宗教とは恐ろしいものです。※「自治労の正体」森口朗著を読んで、なるほどなと思いました。日本という国には決して民主主義社会ではありません。

  

話は元に戻し、なぜ「馬代通」に京都市交通局は市バスをもっと数多く通行させないのか?必ず真実があるはずです。これは京都市から京都市交通局へ「京都マラソン」のコースの道路保全を言われているようにも思います。あまり市バスを「馬代通」に通行させるなと。確かに「馬代通」は市バスの51号系統や急行102号系統、快速205号系統(快速立命館の復路)などが通行していますが、その本数は極めて少ないです。市バスが「馬代通」を通行しているのは、めったに見たことがありません。乗用車もほとんど走っていないほどのガラガラの道路です。道路舗装面も綺麗な状態です。※後になって見方を変えると、もしかすると「馬代通」には立命館の施設がいくつかあります。これが関係しているのではないかと思いました。さらに京都府警の小松原派出所もあります。警察による路線バスの取り締まりを気にしているのではないかとも思います。

 

以前、「馬代通」から「小松原通」を曲がる角に電柱が道路側に傾いていたことがありました。これも「小松原通」がマラソンコースに決まった後かどうかは、よく覚えていませんが、その三差路の道路幅や歩道が作り直されていました。これは市バスの運行ルートになったからなのでしょう。市バスが曲がれるように道路を改修したのです。

 

いづれにせよ、路線バスの「蘆山寺通」への集中運行、市バスの山盛り通行を止めさせるためには住民が立ち上がらないといけません。京都市交通局は借金(莫大な地下鉄の有利子負債)を返済しないといけないため、売上(旅客収入)を上げることに必死です。道路保全や沿線住民の住環境への悪影響など、まったく眼中にはありません。京都市交通局にとって「蘆山寺通」という道路は、京都市のものであって市民のものではないのです。だから、市バスをどこに走らせようが、道路をどう使おうが問題はないと考えています。沿線住民の市民をバカにしているのです。環境基本法憲法十三条も意味をなしません。これでも民主主義国家なのでしょうか。日本は役所の好き勝手ができる天皇制の官僚統治型社会主義国です。そして政治家も国民を無視して好き勝手できる。何か変な国です。恐ろしい村社会です。

 

なぜ、京都市交通局は頻繁に市バス運転手を募集するのか?1

民間企業が社員を増やす場合、通常は経常利益が増えている時です。もしくは、従業員の定着率が悪く離職率が高い時、さらに従業員の平均年齢を下げるために早期退職を促し「若返り」をする時です。自然減による従業員募集なのか、それとも体力による年齢制限があるための欠員補充の募集なのかをよく見極めないといけません。でないと、先々で損します。 

 

一番怖いことは、売上を上げるための増員募集です。これは用心しないといけません。バブル経済の時によくありました。もし売上が予想に反して上がらなかった場合、真っ先に首を切られるのは下(若者)からです。つまり、入社したての従業員です。バブルがはじけた時には日本でも整理解雇(欧米では日常茶飯事)が増えました。そして、もっと怖いのは通年募集している会社です。これはバス会社だけでなくタクシー会社や運送会社などによくあります。昔から慢性的に人が足りないのです。いわゆる従業員の出入りが激しい会社です。何らかの理由で、すぐ辞める人が多い会社です。そのような会社には必ず何か就労上で不利な事(給与や待遇)があります。結論は、頻繁に募集するところは就職先としては要注意です。

 

人間は45歳前後から誰しも老眼になったり、体の機能が徐々に衰えていきます。一般的にブルーカラー(肉体労働)の仕事は、ホワイトカラー(頭脳労働)の仕事に比べると体力的に限界があるため定年の年齢が早いです。これは自衛隊員が代表的な例です。おおよそ55歳です。身体能力が極端に落ちていきます。タクシー運転手で70代でも現役の方はいますが、大型バスの運転手で70代の方はおそらくいません。そんな高齢者にバスを運転させている会社は危機管理能力がゼロです。バス運転手は60歳から65歳が定年になると思います。これはトラック運転手も同じです。日本は労働者が減っているので高齢者を働かせて補填しようとする政策をしていますが、それには限界があります。

 

京都新聞の記事のような高速バスや路線バスの運転手が体調不良になる確率は、トラックやタクシー運転手より高いです。これはバス運転手が運転だけしているために体を動かさないからです。おそらく体を一番使うドライバーはトラック運転手です。本当にすぐ痩せます。10トントラックに満載されている荷物(野菜やタイヤなど様々)をフォークリフトを使わずに手で降ろしたり手で積んだりすることが普通にあります。しかし、これが運動不足解消には効果があります。一方、バス運転手はプログラマーと同じで一日中パソコンの前に座っているようなものです。運動不足からくる肥満、そして糖尿病さらに合併症(心臓病や癌)を誘発し、病気になりやすくなります。

 

そして、何より怖いのが「居眠り運転」です。勤務体制に関係なく長時間運転していると睡魔が襲ってきます。高速などの単調な直線道路は要注意です。目が覚めた時には事故が起きていたという事は決して珍しい事ではありません。ほとんどノーブレーキで前方のクルマや塀に突っ込みます。なぜなら運転しながら寝ているからです。昔、一般の道路でトラックが対向車のトラックやクルマと激突する瞬間を目撃した事があります。完全に運転手は寝ています。次の瞬間、雷が落ちたような衝突音が鳴ります。ほんとうに恐いです。信号待ちや高速の渋滞で停車している時に、後から居眠り運転の大型トラックやバスに突っ込まれるのは想像を絶します。

 

京都市交通局が、なぜ緊急停止ボタンを今頃になってバスに付けるのでしょうか?過去にも何度か市バスの運転手が運転中に意識を失い、電柱や民家に突っ込んでいます。すべてのバス会社で同じようなことが同じだけ起きるのでしょうか?そのようなことはないと思います。これは、やはり、その組織の勤務体制に何かの問題(長時間運転による過労)あるからです。京都市交通局の「攻めの営業」(増収・増客)により、車両と同じように運転手も酷使されているのかもしれません。つまり、法令違反です。京都市バスのエンジン音が異常にうるさいのは、車両が古くなったバスを酷使しているからです。国土交通省が言うように、古いバスほど火災炎上しやすいのです京都市バスの車両が乗客を乗せたまま炎上しない事を祈ります。正直、荷物を運ぶ運送業とは違い、人を乗せて運転する商売は恐いです。何かあった時にはカネでは解決できないからです。荷物ならカネで解決できますが、人命はカネで解決できません。

 

※この後のブログ記事と無関係ではないと思います。京都市バス労務体制に何か問題があるように思います。物事には必ず因果関係があります。

京都市バスの運転手に新型コロナ感染者が多いのは、なぜでしょうか。 - 人生、あせらず楽しもう!

※さらにその後のブログ記事で民間バス会社への市バス運行委託問題と関係していることが判明しました。

京都党のコラム「京都市バス赤字転落を受けて」を読んで思ったこと。 - 人生、あせらず楽しもう!

 

なぜ、京都市バスが金閣寺前を通らなくなったのか?2

京都市バス金閣寺前を通行しなくなった理由が渋滞によるものだと思っていましたが、この京都新聞の記事を読むと、何か「きな臭さ」を感じます。

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昔、古都税(古都保存協力税)というものが、昭和60年から昭和63年まで、京都市条例で市内にある神社や寺の拝観料に税金が課せられていました。それに対して神社や寺が「課税するのなら拝観は停止する」と反発したことがあります。それ以来、宗教法人から京都市は税金(固定資産税ですら)を徴収できなくなったのです。これで京都市は大事な税収源が消えてしまったのです。これは大打撃だと思います。もっと言えば、権力(市)が権威(寺)に屈したのです。もし、現在も古都税が課税できていたら、京都市もゴミ専用袋を販売したりしなくても良かったのです。税収も増えていたのです。逆に言えば、神社仏閣は宗教(信仰)であるならば、無料拝観にすればいいのです。拝観料を取るから、税金を徴収されるのです。いずれにしろ、京都市も宗教法人も観光産業と同じです。結局、お金儲けがしたいわけです。人助けより我が身の贅沢です。なぜ、京都に寺が多いのか?それは、昔も今も人をだましてカネ儲けするためです。坊主や神主は宗教という詐欺商法で人を騙している詐欺師です。

 

ちなみに、この時に京都市教育委員会の職員(後に京都市教育委員会教育長)だったのが、現在の門川市長です。彼は市議会で着物と白足袋姿で登場しています。京都の市会議員に元教師という方が何人かいますが、その方々も着物と白足袋姿です。右にならえです。何か意味があるのでしょうか?これは政治が宗教に屈服した姿なのです。京都市は、いまだに中世時代です。斜陽産業の西陣織にこだわっているのです。今時、着物のような古い衣類を着る習慣などありません。

 

もうひとつ、金閣寺道(西大路側)に乗用車専用の駐車場がありますが、昔そこは京都厚生年金会館(ホテル)が建っていた場所です。それが、何十年か前に壊されて今の状態になったのです。年金会館があった土地が元々金閣寺のものだったかどうかはわかりませんが、おそらく金閣寺が儲けたお金で国から安く買い上げたと思います。金閣寺の周辺には昔から民家が多くありました。それを地上げしていると思います。その駐車場の敷地内に京都銀行金閣寺支店と金閣寺郵便局が数年前に移転しました。おそらく、その土地は定期借地だと思います。これも、金閣寺が不動産収入を得るために駐車場の面積を減らしたのかもしれません。今も金閣寺周辺に新たな駐車場ができています。もちろん、所有者は金閣寺です。なぜ、ホテルを壊したのかは疑問に残ります。

 

さらに、立命館大学衣笠キャンパスです。もともと清朝最後の皇帝 宣統帝 溥儀(満州国皇帝 康徳帝)が二度目に日本に公式訪問(1939年)した際に、当時50万円を立命館大学に寄付し、その内の20万円で立命館大学が衣笠学舎の広大な敷地(衣笠山の裾野に広がる林)を手に入れたのです。その後、立命館大学は、さらに敷地を拡張するために等持院の一部の土地や周辺の民家を地上げしていき、記念会館や国際平和ミュージアム孔子学院:米国では中国公館として認定)、体育館などを建てたのです。現在、立命館大学衣笠キャンパス周辺には学部移転により学生数が減少した結果、未使用の駐輪場があちらこちらに点在しています。しかし、なぜ溥儀が立命館に寄付したかはなぞですが、立命館と中国、当時は満州国(溥儀は清朝の末裔)との関係があった事は、この後に書きます。

 

戦後まもない頃、衣笠キャンパスの敷地にはプロ野球の球団(松竹ロビンス:昔の大洋ホエールズ、現在は横浜DeNAベイスターズ)のフランチャイズ球場があったのです。これも大学を有名にするための立命館の営業戦略(売名作戦)だったかもしれません。なぜ、あんなところにグラウンドではなく、球場を作る必要があったのかを考えれば、よくわかります。

 

立命館大学には、2005年から日本で最初の孔子学院(国際平和ミュージアムと同じ建物)が馬代通沿いにあります。2007年4月13日には、立命館大学衣笠キャンパスに中国の温家宝が訪問しています。世界で500以上の大学に孔子学院(表向きは国際平和ミュージアム、米国では中国公館として認定)があります。ちなみに、中国の王毅外相は日本語がペラペラです。そして立命館大学名誉博士孔子学院にも訪問しています。中国(中国共産党)べったりの大学であることがよくわかります。

 

立命館は、昔は満州国満州事変の軍事作戦の指導者であった石原莞爾<元陸軍中将>が教授として衣笠キャンパス内に住んでいた)、今は中国政府(=中国共産党、Chinese Communist Party: CCP)との関係が非常に濃い大学です。満州国の溥儀がなぜ立命館に寄付したのかは、立命館大学の年表の中で書かれていますが、少なくとも立命館満州国との関係があったからです。溥儀は日本の関東軍石原莞爾満州人脈)に何度となく助られています。寄付はそのお礼という事ですが、東京裁判では溥儀は日本軍に拘束されていたと言っています。これらの背景には、満州国に関わった西園寺公望の存在(満州人脈)があるからでしょう。公家出身の西園寺公望は、伊藤博文内閣の後継内閣、伊藤博文は韓国に没頭した人間です。満洲の技術者養成を目的につくられたのが北大路にあった「立命館日満高等工科学校」(立命館大学理学部の前身)です。その後、全学部が広小路(立命館大学発祥地)から衣笠に移転して巨大化し、現在も少子化の中で立命館大学が日本全国に拡大しています。その背後には、今も中国政府(中国共産党)がいるのではないかと疑いたくなります。世界各地にあるチャイナタウンが脳裏をよぎります。徐々に他国の内側から浸透していく中華思想の姿です。漢字を使っている国は、すべて中国の領土だと彼らは捉えています。つまり、日本人も中華民族なのです。

 

さらに金閣寺ウィキペディアで調べると、それこそ三島由紀夫の小説「金閣寺」ではないですが、鎌倉時代に藤原公経(西園寺公経)が西園寺を建立し、それを足利義満が領地と交換に西園寺を譲り受け、改築と新築によって金閣寺を建てたとあります。西園寺記念館を立命館大学の敷地内ではなく、金閣寺の西側に建てたのが動かぬ証拠です立命館大学は「金閣寺は元は西園寺家のものだ」という事を主張したいわけです。満州(中国)経営に関与した西園寺公望、そして足利義満金閣寺は元は西園寺家の寺、衣笠は立命館大学創始者ゆかりの土地だから拘ったのでしょう。中国と金閣寺の間に西園寺(立命館)が入る図式が完全に出来上がります。実は金閣寺の高僧(臨済宗相国寺派管長 有馬頼底)は日本共産党シンパなのです。そして、追記になりますが、日本共産党金閣寺を擁護しているのです。下記の「しんぶん赤旗」を見て正直驚きました。日本共産党政教分離に反する事をしているのです。

日曜版22日号/共産党躍進で国保料引き下げを/臨済宗相国寺派管長 有馬頼底さん 9条への思い

志位委員長が有馬臨済宗相国寺派管長と懇談

北山大塔の存在可能性/金閣寺 穀田氏「重文に指定を」

  

話は元に戻し、京都市(交通局)と金閣寺、そして立命館大学の三角関係。市バス運行経路や系統数には、この三者の利害関係が時代を超えてあるように思います。立命館大学生や教職員の通勤通学定期の莫大な販売額、金閣寺の七重塔の創建計画による拝観料売上の増大、それによる市バスの旅客収入増加、これらと京都市交通局の市バス運行経路変更(金閣寺前の廃止)や市バス増便(立命館大学行きの系統数)には何かあるように思います。単純に渋滞による定時運行が困難である理由だけで経路変更などをしたとは思えないふしがあります。もし渋滞が原因ならば、もっと以前にしているはずです。何かが京都市交通局に政治的圧力をかけたと思います。つまり、権力を使った政治バス路線なのです。

※後でわかりますが、立命館大学教授による市バス増便のロビー活動(私的な政治活動)、そこには日本共産党が関わっていると思います。さらに金閣寺の高僧が市バスの経路変更を京都市に要望した事もうかがえます。後のブログで書いています。

 

これは推測ですが、京都では政治が宗教に屈したと書きましたが、その結果、市バスが金閣寺前を通れなくなったのかもしれません。すなわち、京都市交通局も含め、京都市金閣寺には近づきたくないという意思表示かもしれません。※後でわかりますが、金閣寺から仁和寺までの歩道を京都市建設局が石畳にしています。これと市バスの経路変更には関係があると思います。後のブログで書いています。

 

立命館大学の映像学部と京都市交通局との企業連携による市バスPR映像の制作は、見方を変えれば「官民癒着」ではないのでしょうか。公営企業である市バスが私立大学と連携し、学生の人材育成という名目で「広告業務」の一部を委託しています。都営バスや大阪シティバス(前大阪市営バス)で環境保全PRや職場見学のようなものはありますが、京都市バスの収益につながる広報の一部を任せていたというのは問題があると思います。これは癒着と言っても、おかしくない事です。※市バスの快速立命館の増発や52号系統の復活も立命館大学京都市交通局との特別な関係が怪しいです。

 

国家公務員 倫理規程論点整理・事例集(令和2年新装版)

https://www.jinji.go.jp/rinri/04zentaiban_r2.pdf

 

京都市長の門川氏は立命館大学の法学部二部(夜学)卒です。市長選挙などの時に京都市職員以外にも立命館大学関係者の組織票(学生も含めた)を持っているのかもしれません。ちなみに京都市出身の日本共産党穀田恵二氏は元立命館大学の職員です。選挙前になると立命館大学周辺を選挙カーで周回します。そして、前市長も元京都市教育会委員長です。その立命館大学の昔の理事長であった西村氏は、同時に京都中央信用金庫の理事長でした。つまり、立命館大学の授業料や入学金などの数百億円の資金が京都中央信用金庫にプールされるのです。それによって預金量が増えます。「産学連携」とよく言われますが、その実態はカネの絡んだ利害関係があると思います。世間を騒がしている京都大学の有名な学者達がしていることを見るとよくわかります。結局、何をするにもカネがないと何もできないのです。頭脳だけではダメなのです。だから、寄付に頼るわけです。

 

今の日本には、権力者の言いなりになる雰囲気が蔓延しています。そこには、正義も公平も何もありません。あるのは「お金」だけです。なぜなら、「お金」で人の心も買えるからです。信仰心を利用して収入を得る僧侶や神主からは税金を取らずに、庶民からは等しく税金を取る。こんな不公平が許される社会はおかしいと思います。

 

いまだに日本、特に京都市政教分離もされていない中世の身分社会です。鎌倉時代からの西園寺ゆかりの地である衣笠に立命館、そして室町時代足利義満金閣寺。明治時代には、西園寺公望も含め貴族(公家出身や皇族・華族など)というだけで選挙なしで議員の資格を持ち、何もしなくても政府から毎月カネがもらえたのです。これが廃止されたのは、なんと戦後の昭和時代です。そんな大昔の話ではありません。

  

2020年6月29日 午前8時35分頃、「蘆山寺通」で人身事故発生。

私の予想通りに「蘆山寺通」で人身事故が発生しました。これも京都市バスが「蘆山寺通」を山盛り通行しているから起きたのです。加害者のドライバーも京都市バスに言及しています。市バスが死角になったり、市バスに気を取られて、歩行者や自転車にドライバーが気付かないのです。市バスが当事者でなくても、市バスのバス停付近で起きた事故です。いわゆる危険なバス停なのです。

 

これが、私が恐れていた京都市バスの過剰運行による二次災害なのです。今後も「蘆山寺通」への市バス集中通行を京都市交通局が見直さない限り、再び事故が発生します。恐ろしいのは、交通死亡事故が発生することです。 

 

京都市交通局の言い分なら、「市バスと衝突していないから、我々には関係がない」と素知らぬふりをするでしょう。しかし、市バスの恣意的な経路変更により、特定の道路が過剰運行となり起きた事故なのです。災害には、一次だけでなく二次三次とあります。犯罪には、故意も過失も裁かれます。直接的に犯罪に着手しなくても、間接的な教唆犯や幇助犯も刑罰の対象(共謀共同正犯)です。

 

京都市交通局が交通事故を発生しやすくなる潜在的な環境を作り出していることは、行政上の処分対象になりますそれは過失であってでもです。なぜなら、京都市交通局の上層部が、恣意的な「攻めの営業」により、周辺住民の事より市バスの定時運行や旅客収入増加を重視し、「蘆山寺通」への市バスの過剰運行を許可したからです。国土交通省 近畿運輸局 京都運輸支局が許可したからと言い逃れはできません。京都市交通局が当事者だからです。

 

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