人生、あせらず楽しもう!

御覧いただきまして、ありがとうございます。今の日本人には「感謝と謙虚」が必要です。権力によってメディアコントロールされたテレビや新聞に惑わされないために自分で調べて分析する事が大切です。何事も決して周囲に押し流されてはいけません。真実は自分で見つけ出すものです。

なぜ、京都市交通局は市バス運転手の募集条件が大型二種免許未取得者のみなのか?

ツイッターに、こんな写真がありました。

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表題の答えは、前々回のブログで引用しました京都市会議員の京都党のコラムに書かれていた事実からも推察できます。

なぜ、京都市交通局は頻繁に市バス運転手を募集するのか?3 - 人生、あせらず楽しもう!

 

つまり、京都市交通局の失策による民間バス会社の市バス運行委託契約の撤回です。元の状態となる市バスの直営化で市バス運転手が不足していることが原因なのです。これにより、委託先の民間バス会社(京阪バスなど)の運転手などが市バスの採用試験を受け、採用される現象が起き、民間バス会社の運転手が京都市交通局に盗られてしまい、民間バス会社から京都市交通局にクレームが出ているからだと思います。そのために未経験者のみの採用にしているようにも推測できます。一般企業の場合、同業他社への転職は厳しくなり、場合によっては訴訟にも発展するほどです。

 

現在の日本では、少子化で路線バスの運転手のなり手が少ない状態です。またコロナ禍で観光バスの運転手が仕事がない状態です。それを民間バス会社より待遇が良い市バス運転手(身分保障された公務員)を常時募集されると、そこに人材が集中します。運転手の奪い合いが起きているのです。これからの日本は本格的な少子化でますます若手の人材が激減します。運転手だけでなく、警察官や自衛隊員、建設作業員など体力が必要となる職業への人材が不足するのです。これは、日本が現在の国家体制を維持できなくなります。バブル崩壊後、私利私欲の政治家や官民癒着の役人が何もして来なかったからです。

 

さらに、以前のブログで書いた記事で引用した参考サイトを読み直すと具体的な理由が書かれていました。

なぜ、京都市交通局は頻繁に市バス運転手を募集するのか?2 - 人生、あせらず楽しもう! (hatenablog.jp)

 

記事には、次のように書かれています。

京都バス

自社の運転手と路線維持のために京都市バスとの委託契約を本年度中に徐々に縮め、解約する見通し。京阪バスと同様、会社経営が厳しいので、京都市交通局の言い分は受け入れません。

西日本JRバス

京都市内で高尾、周山まで自社路線を持ち、市バスの委託を受ける西日本JRバスも段階的に委託を減らす方針。※市バスと重複した路線を運営しているのは、将来的に京都市交通局から委託されるかもしれない事が前提にあったのかもしれません。それを京都市交通局が撤回したのかもしれません。それによって、「蘆山寺通」が現在のように路線バスだらけになったのです。

京都市バス

路線維持のために2019年1月末までに運転手の新規採用枠を目標100人としているが、到底達成できそうにない。※これにより経験者採用が底をつき、新規未経験者採用で運転手を募集せざるを得ない状態となっていますが、運転手の成り手は少ないです。

何故、市バス運転手は激減するのか?
不採算路線を抱えながら、路線沿いを限界集落にしないために路線維持に努めるのが各バス会社の現状だ。民間委託は車庫整理と並んで経営打開策の一つとして取られてきた。※車庫整理のために、朝晩の回送車が増加しています。これが近所迷惑となり、騒音や排気ガス公害、路線バスの過剰運行による住環境破壊になっています。毎日、朝から晩まで市バスの騒音が耳障りです。

・40~50代の中堅、ベテランドライバーの給料の激減は激しく、各社争奪戦

・6人に1人が60歳以上で、これからも増える傾向にあり

・免許所得に費用がかかる大型二輪の費用補助や、ベテランドライバー同乗による回送車を使った実地訓練を行っているが、実際にドライバー拡大につながるかどうかが疑問とあります。要するに、運転手も高齢化し、ベテラン運転手は待遇が良いバス運営会社に流れて行くということです。そうすると、待遇が良くない民間バス会社の人材は減って行き、路線バス事業を運営できなくなります。負の連鎖が起きるのです。

 

最初の写真をもう一度よく見てください。

・大型二種免許取得に要した費用は交通局が負担します。

・正規職員への登用制度があります。

おいしい話で人材を集めようとする組織には注意した方がいいです。大型二種免許は自腹で取得する方が、会社や組織に対して気兼ねなく辞められると思います。それを採用者側に費用負担されていると借金しているようで、なかなか辞められないと思います。そこが実は雇用者側の強みなのです。中には、辞められないように脅迫する会社もあります。注意するべき点です。おいしい話には何かあります。タクシー会社も同じです。よく分析しないといけません。一番いい方法は、そこで働く人、働いていた人に聞く事です。

 

そして、京都市交通局の言う正規職員とはどういう意味なのでしょうか?嘱託運転士とは「見習い」で、正規職員になるまでは公務員ではないということなのでしょうか。見習い期間がどれくらいなのかも書かれていません。この「正規職員への登用制度があります」と書かれていますが、制度があるだけかもしれません。何年経っても、正規職員になれないかもしれません。京都市交通局の経営方針と同じです。ウソをついて誤魔化すのが得意です。

 

これまでの京都市交通局の民間バス会社への委託対応ぶりを見ると、この運転手募集もどうも信じられません。それは、市バスの恣意的な経路変更沿線住民への配慮が無い事など、信じられない事ばかりする役所なので、信頼も信用もありません。沿線住民の事より、観光や大学による乗客数獲得(売上)を優先する役所です。切羽詰まった組織は何をしでかすかわかりません。恐ろしいです。そもそも公共機関が「売上重視」すること自体がおかしいのです。売上を重視するあまり、公序良俗に反する民間企業は問題視される時代です。そんなに売上を重視したければ、まず株式会社にすることです。