人生、あせらず楽しもう!

御覧いただきまして、ありがとうございます。今の日本人には「感謝と謙虚」が必要です。権力によってメディアコントロールされたテレビや新聞に惑わされないために自分で調べて分析する事が大切です。何事も決して周囲に押し流されてはいけません。真実は自分で見つけ出すものです。

京都市交通局の「まぢピンチ」という経営状況「見える化」策を見て思う。1

アニメ好きの京都市交通局が「まぢピンチ」というイラスト付きの市バス地下鉄の経営レポートという独自サイトを作ったようですが、Webサイトは職員が作ったものではないことは明らかです。Webデザイナーによる制作で、おそらく競争入札ではなく随意契約でしょう。これについては説明されていません。イラストの作成については、幼稚臭い京都市会議員までがSNSに反応して交通局に問い合わせていますが、確たる証拠もなく、ゆるい政治家と平気で嘘をつく役所の言う事など最初から全く信用していません。入札に議員が関わっているというのはよくある話です。イラストよりも経営レポートの中身の方が肝心なのです。

 

さて、経営レポート自体には目を引くような新しいものは何もなく、相変わらずの破綻寸前の経営健全化団体(民事再生)になった公営企業(役所)です。むしろ見栄えをよくするために京都市交通局にとって都合がいい数字だけしか出していません。それが逆に墓穴を掘っていることに京都市交通局は気付いていないのです。

 

京都市交通局:トップページ

京都市交通局│見える化

 

それでは、経営レポートの中身を分析したいと思います。資料をブログに直接貼り付けことは避けたいと思います。なぜなら、資料の下に「Copyright (C) 2022 京都市交通局 All Rights Reserved.」と書かれていますので、無断で転載する事は禁止されています。サイトのトップ画面には、5つの項目別に「1日当たりのお客様数(令和元年度と令和3年度の比較)」、経営状況として「これまでの経営健全化の取組とその成果」「運賃収入の速報値」「経営評価」、そして「市バス・地下鉄 経営状況等の「見える化」について 持続可能な事業運営を目指して」という説明があります。正直なところ、すべての数字はこれまでの京都市交通局のサイトで公開されてい資料の抜粋です。それをグラフや表にして見やすくしただけです。問題は、京都市交通局にとって都合が悪い事は無視していることです。そこのところを突いていきたいと思います。

 

まず、「1日当たりのお客様数」でコロナ禍前の令和元年度と令和3年度の比較を棒グラフにしていますが、もっと昔の数字がありません。過去のブログでも指摘していましたが、京都市営地下鉄の利用客は当初の見込みを達成したことは一度もありません。地下鉄だけでなく、京都市バス乗客数も昭和55年度が59.8万人、年々減少して観光客が多かった令和元年のピーク時でも35.7万人です。令和元年の市バス乗客数は昭和55年と比較すると、24.1万人も減っているのです。新型コロナウイルス感染症の影響により,市バス・地下鉄合計1日19.5万人が減少し,厳しい経営状況にあります。」と説明されていますが、これはコロナ禍のせいだけではないのです。こんなウソを平気でつく役所です。正直、おそろしいです。

 

次に、経営状況の「これまでの経営健全化の取組とその成果」で地下鉄事業の中に高金利企業債借換えによる利息軽減が127億円とあります。京都市交通局の有利子負債総額は、なんと3750億円です。しかも、地下鉄の累積資金不足は令和34年度には最大1406億円、今現在も毎年1000億円の資金不足です。令和3年12月の京都市交通局市バス・地下鉄事業経営ビジョン検討委員会の答申(案)資料2 を見ると、なんと令和70年以降も地下鉄事業の累積資金不足はゼロにはならないのです。

京都市:第4回「京都市交通局市バス・地下鉄事業経営ビジョン検討委員会」について

「交通局では,厳しい経営状況を改善するため,これまでにも様々な経営健全化策に取り組んできました。」とありますが、結果は何も変わらず、むしろ悪化しているのです。取り組み方が間違っているのです。地下鉄事業部門は、二度目の経営健全化団体になっています。市バス事業も累積資金不足は右肩上がりです。令和4年度の資金不足額が57億円(予測値)、それが令和20年度には590億円の資金不足(車両更新費用)に膨れ上がるのです。市バス事業も経営健全化団体は確実です。運転手の給与削減や運行業務の民間委託では、屁のツッパリにもならないのです。「新給料表の導入(バス運転士 平成11年度 9,260千円→ 令和2年度 5,596千円 ※民間バス会社の運転手の平均給与費5,576千円とあるが、これは大手で中小では460万円です)」や「交通局独自の給与カット(平成12年~平成23年度に最大7%の給与カット)」なんて微々たるものです。今までの厚遇が資金不足をさらに増やしていたのです。大赤字でも、おそらく間違いなく今年も夏のボーナスが出ています。民間企業なら出ません。


さらに恐ろしいのは、経営状況の「これまでの経営健全化の取組とその成果」で市バス事業の中にバス車両更新期間の見直しを14年から18年に伸ばしているのです。市バスの路線を増やし過ぎたため、820台以上のうち今後更新車両が500台以上あり、その資金を削減すべくこんな事を実行した結果、エンジン音がうるさい古い車両が増え、京都市北区の蘆山寺通は騒音公害になっています。しかも市バスの経路変更と立命館大学への増便で、それこそ爆音状態で市バスが何台も走り去っていきます。暴走族となんらかわりません。暴走族以上だと思います。夜なんてうるさくて眠れません。住環境破壊を公営企業である役所がしているのです。信じられない事をします。そして、古い市バス車両は炎上する可能性もあるわけです。国土交通省が古い大型バスほど炎上(火災)しやすいと言っています。

 

かなり以前のブログで、京都市交通局の経営資料の作り方はヘタクソだと書いていましたが、それならプロに作ってもらった方がいいと書きました。この経営レポートの独自サイトを見た時、それを実行したのかなと思いました。しかも、ゆるキャラ付きで何も知らない若者を騙して味方に付けようとする根端が丸見えです。市バスの車内がプラネタリウムのような「七夕バス」の運行など、こんな事して遊んでいるバス運営会社など世界広しといえども京都市交通局だけぐらいでしょう。ほんとうに無駄なことします。

 

まだまだ突っ込みどころがたくさんありますが、すべて書いているとブログが長過ぎ飽きられます。最後にひとつ、市バス運行業務等の民間委託(管理の受委託)の推進で「平成12年に全国公営バスで初めて実施し,平成19年に事業規模の2分の1まで委託化→ 平成12年~平均 約13億円/年の経常支出削減」とあります。これもブログを読んでいただいている方はご存じだと思いますが、その後運行委託契約(バス運転手の人材派遣)の撤回が増えて市バスの直営化戻し公務員の運転手を100人以上も新規採用しているのです。この事にまったく触れていません。本当に汚い役所です。事実を隠し、市民を騙すことに罪悪感がないのです。詐欺師と同じです。行く末は、市バス完全民営化(株式会社化)と地下鉄売却しか道は残されていないでしょう。つまり、持続不可能な京都市交通局の解散です。

mainichi.jp

 

これからの日本には、ダウンサイジングが必要不可欠です。成長や回復が持続可能な社会に必ず必要なものではなく、むしろ整理と整頓が必要なのです。日本政府の御家芸である「先延ばし」が持続不可能な国になる一番の原因なのです。そして、政治家の間違った「決断と実行」は国民を不幸にします。世界は知っています、知らないのは日本人だけです。日本人の最大の欠点は、もの忘れが激しい事です。だから同じ失敗を何度も繰り返すのです。