コロナ禍の緊急事態宣言の緩和により、小中学校などの授業が平常に戻りつつありますが、その結果、朝の登校時間帯に市バスの経路変更に伴う「蘆山寺通」への市バス集中通行が原因で人身事故が発生する可能性があります。なぜなら、市バスのクラクションや音声の注意喚起音「ピンポン!バスが通過します」(頻繁に使用されると近所迷惑です)が増え始めているからです。これは兆候のひとつです。
以前から「蘆山寺通」は朝の通学時間帯に立命館大学行きの市バスが集中することにより渋滞が発生していました。その渋滞の長さは、なんと立命館大学から西大路通までに及ぶ 600m でした。この事実は京都市交通局も知っています。なぜなら、快速立命館と呼ばれる快速205号系統と快速202号系統の行きは「蘆山寺通」、帰りは「小松原通」を通行させているからです。おそらく朝の「小松原通」は立命館大学への通勤通学生であふれているので、市バスを通行させると危険だからなのでしょう。それなら、「蘆山寺通」も同じです。小中学生の通学路(衣笠中学校には特殊支援学級があります)です。特殊支援学級の児童も通学しています。
誰かが警察に言わない限り、この「蘆山寺通」の大渋滞を警察も知りません。コロナ禍が落ち着いて立命館大学の授業が平常に戻り、さらに今回の市バスの経路変更と重なれば、どれ程の渋滞が発生するか想像もつきません。そして、それに観光バスが加われば恐ろしいことになります。
金閣寺前の道路は、ここ数年の観光客の増大により、観光バスや観光目的の乗用車が非常に多くなり渋滞が常態化していました。そこで、京都市交通局は市バスが時刻表通りの定時運行できないので、金閣寺前の道路である「木辻通」を通らずに「蘆山寺通」を通行するように恣意的に変更したのです。
金閣寺・永観堂周辺での経路変更の実施について(2019年10月25日)
https://www.city.kyoto.lg.jp/kotsu/page/0000259039.html
その結果、従来の市バスの通行台数に加え、新たに「蘆山寺通」を通行する市バスも加わり「蘆山寺通」の市バス通行台数が著しく増加しました。周辺住民に何の説明もなく配慮もななく、京都市交通局の一方的で恣意的な市バス運行経路の変更により「蘆山寺通」は市バスの騒音・振動・排気ガス(CO2)が早朝から深夜まで一日数百回も続きます。そのうち道路はガタガタに傷み、停車中の市バスを追い越そうとする車が対向車やバイク、人と衝突する事故が発生しかねません。いつから「蘆山寺通」は市バス専用道路になったのでしょうか?
不思議なのは、金閣寺前の「木辻通」沿線住民には説明会を2020年3月3日に開いているのですが、肝心の市バス通行量が増える「蘆山寺通」の沿線住民に説明会がなかったことです。通常、両方の説明会をするのが当然だと思います。これは何か変だと思います。不思議です。「木辻通」の周辺住民で京都市や京都市交通局に対して風当たりが強い人物でもいるのでしょうか。つまり、役所が無視できない権力者がいるのでしょうか?何か変です。
※この記事は一年以上前の記事のためかどうかわかりませんが、既に消されています。
京都市交通局、ならびに京都府警交通部は事故を未然に防止するためにも、今回の京都市バスの経路変更に伴う路線バスの通行量や道路の一時的な渋滞状況を調査し再考するべきだと思います。事故が発生してからでは遅いです。子供は突然道路に飛び出したりします。
日本の役所は、何事も被害(事件事故)が発生しないと行動しません。予防ができません。しかも、縦割り行政なので他省庁とのヨコ連携がほとんどありません。例えば、防衛省と外務省、国土交通省と警察庁、警察官僚と外務省など。ほとんどの省庁で人事交流はあっても情報連携がありません。本当に良くないことです。非効率です。結果、後手後手となり国民が被害を被るのです。