人生、あせらず楽しもう!

御覧いただきまして、ありがとうございます。今の日本人には「感謝と謙虚」が必要です。権力によってメディアコントロールされたテレビや新聞に惑わされないために自分で調べて分析する事が大切です。何事も決して周囲に押し流されてはいけません。真実は自分で見つけ出すものです。

京都市交通局の「まぢピンチ」という経営状況「見える化」策を見て思う。2

毎回、京都市交通局の市バス・地下鉄 経営状況等の「見える化」についてを見て思う事は、悪い数字を並べても良い結果はでません。良い数字を並べても、それは過ぎ去った過去の自慢話です。未来および現在の企業経営で大切な事は「改善」です。原因を分析ばかりしていても、良い結果など出てきません。持続可能な事業運営を目指すのなら改悪策ではなく、改善策を考えて取り組み続けないといけないのです。物事は途中で止めたり、何もしなければ良い結果は出てこず、悪い結果しか出ません。政治家や役人は、路線バスの重複路線の統廃合や地下鉄の運行本数を減らすことは改悪策だと勘違いしていますが、リストラやダウンサイジングは企業が生き残るための改善策なのです。京都市バスの中途半端な不完全民営化(民間バス会社への運行委託契約)こそが改悪策なのです。

 

経営状況の「見える化」サイトの説明に「市バス・地下鉄を次の世代に引き継ぐために、経営状況等の「見える化」を通じて、一人でも多くのお客様に市バス・地下鉄の厳しい現状を御理解いただき、御利用につなげてまいりたいと考えております。」という上から目線の表現(二重敬語)は大きな間違いです。お願い営業は、昭和時代の古い営業スタイルです。日本の役所の最大の欠点はプロセスを改善しない事です。「従来通り」では、今の時代には通用しないのです。それが身分職である役人には、全くわからないのです。職員も役所で働いていると、その事に全く気付かないのです。まして利権(献金)や組織票のために利害関係者の言い分しか聞く耳を持たない政治家も同じです。正しくは「市バス・地下鉄を次の世代に引き継ぐために、経営状況等の「見える化」を通じて一層のコスト削減と経営改善に邁進し、一人でも多くのお客様に市バス・地下鉄を快適に御利用いただけるよう職員一同、努力いたします。」これが提案型営業の正しい言葉遣いの説明文句です。日本の政治家や役人は、企業の顧客第一主義ではありませんが、市民第一主義、国民第一主義ではなく、国民を顧みず自分第一主義、カネ第一主義、出世第一主義だから日本がちっとも良くならないのです。日本社会では身分や権力を得ると別人になる人間がほとんどです。

 

※「おります」という言い方は政治家や役人がよく使う言葉で、上から下に向かって言う言葉使いです。「残念」を「遺憾」という言い方と同じで、彼らは気付いていませんが、市民からすると非常に癪に障る言い方です。社会的身分の違いだけで同じ人間であることを彼らは理解していないのです。身分は権力、庶民とは違うでは、何も良くなりません。

 

話は変わりますが、日本人がするスポーツ競技は、九割以上が欧米人が考え出したものです。日本人は、それを模倣しているだけなのです。日本人が考え出したスポーツは、相撲・柔道・剣道・空手・合気道弓道など武芸しかありません。いかに日本人が創造的な発想に弱いか、よくわかります。日本人はハードウェアには強いが、ソフトパワーがないのです。アニメや漫画があるではないかと言われそうですが、欧米にだって昔からあります。日本人は国際会議や世界イベントで見せ方が劣ります。欧米、特に米国人は見せ方が非常にうまいです。その最たる物が「映画」です。なぜ、世界中の人々が米国映画を好んで見るのか?それはそこに夢や希望があるからです。なぜ、ひとが山に登ろうとするのか?それは頂上で絶景が見られるという希望があるからです。なぜ、戦争するのか?それは資源や領土を奪えるという夢があるからです。夢、つまり目的のない戦争は誰もしません。そして、スポーツに夢中になると、その国は国力が衰退するのです。オリンピック発祥の地アテネギリシャがその例です。

 

京都市交通局の市バス・地下鉄 経営状況等の「見える化」の資料には、ひとつも夢や希望がありません。だからダメなのです。そんな資料を見ていても、少しも楽しくありません。楽しくなければ、売れない本と同じで誰も読みません。営業マンでも、よく売る営業マンと売れない営業マンの大きな差は、相手に物を売るのではなく「夢」を売るのがうまいかどうかなのです。これは営業だけに言える事ではなく、宗教も同じです。ある意味、詐欺も同じです。相手に「夢」を持たせれば、簡単に人を騙すこともできるのです。それは政治も同じです。いかに国民に「夢」や「希望」を持たせるような演説ができるかどうかなのです。田中角栄がそうでした。それで政治家は国民を騙して当選し政権につけるのです。その後、国民を無視して「政治の力」で自分が好き勝手できるのです。

 

国民に「夢」や「希望」が無くなって行くと、どうなるのか?まず少子化が始まります。そして、国の将来に「夢」や「希望」が無くなると、税金が上がり、金利が下がって行きます。国力が落ちると金利を上げることができなくなるのです。路線バスで言えば、乗客が減り運賃が上がって行きます。さらに運転手など従業員の給料が下がり、運転手が減り整備士も減って行きます。そして余ったバス車両が売られていくのです。現在の日本で起きている現象は、京都市交通局の「まぢピンチ」と同じです。大事な事は、生き残るためには改善策を考えないといけないわけです。日本国民の同意に由来しない自民党の「政治の力」の行使は、改善策でも何でもありません。戦後の日本をウソ(テレビ)によって改悪し続けているのです。