人生、あせらず楽しもう!

御覧いただきまして、ありがとうございます。今の日本人には「感謝と謙虚」が必要です。権力によってメディアコントロールされたテレビや新聞に惑わされないために自分で調べて分析する事が大切です。何事も決して周囲に押し流されてはいけません。真実は自分で見つけ出すものです。

京都市バスの新ダイヤのお知らせを見て、驚きました。1

3月の京都市交通局ダイヤ改正を確認すべく閲覧したところ、2021年1月23日付の京都市交通局の市バス新ダイヤを見て、腑に落ちない点が何か所かありました。

https://www.city.kyoto.lg.jp/kotsu/page/0000279907.html

https://www.city.kyoto.lg.jp/kotsu/cmsfiles/contents/0000279/279907/bessi.pdf

 

1 市バス新ダイヤ
(1)実施内容

<省略>

 イ 西日本ジェイアールバスと連携した取組の推進
<省略>

(イ)通学アクセスの充実を踏まえた快速立命館(快速205)号系統のダイヤの見直し
JRバスにおける「立命ライナー」の運行開始など,立命館大学への通学アクセスの充実を踏まえ,市バス快速立命館(快速205)号系統のダイヤを見直します。

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※朝七時から九時まで、一般車両も朝の通勤時間帯で混んでいる「蘆山寺通」を市バスと西日本JRバスが重複して、時刻表では5分から10分間隔の違いですが、実際にはそれ以外の号系統(12、15、50、52、55、59、M1、急行102)や回送車、立命館大学シャトルバスも走っています。実際には、数秒から数十秒毎に複数台が通行し、「蘆山寺通」の西行き(立命館大学前での客降ろしが原因)が交通渋滞で道路が詰まります。京都市交通局の恣意的な経路変更の結果、おそろしい騒音と排気ガスです。快速立命館を三本減らしたところで、実際は何も変わりません。根本的に「蘆山寺通」に市バスを過剰運行させていること自体が問題なのです。10種類の路線バスが団子状態で走っているのです。「充実を踏まえ」ではなく、「危ないから」が正確な表現です。「充実を踏まえ」という表現は、いかにも過剰運行という事実を隠すような言い方です。誤魔化すのが得意な役所です。改竄や不正と同じです。役人の得意技です。

 

 ウ 地域主体のモビリティ・マネジメントと一体となった路線・ダイヤの拡充
(ア)52号系統の本格運行化
御利用が着実に増加している状況を踏まえ,平成30年3月から試行運行していた52号系統を「本格運行」に移行します。

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※資料をよく分析すると、「着実に増加」などしていません。肝心の「七本松仁和寺街道及び七本松出水停留所のお客様数(人/日)」の目標である100人に全く達していないのです。但し書きには、令和2年2月以降は新型コロナウイルス感染症の影響を受けて減少していますと書かれていますが、根本的に「七本松通」には路線バスのニーズなどないのです。実際に現場に行けばよくわかります。

「52号系統のお客様数(人/日)」で令和元年4月~1月までで御利用目標 520人/日を少し超えていますが、これは立命館大学の朱雀キャンパスから衣笠キャンパスへの利便性が増えた事によって、立命館大学の教職員が利用しているか、もしくはJR二条駅から観光客が乗車しただけです。肝心の地元住民の利用は極めて少ないのです。乗客の人数ではなく、その中身を分析しないと正確な結論は出せません。それに、この数字が本当なのかどうかわかりません。下駄を履かしていることは十分ありえます。いわゆる統計不正です。52号系統の本数を増やしたいがために詭弁を弄しているのです。ただでさえも「蘆山寺通」は市バスの過剰運行で10種類もの路線バスが団子状態で走っているのに、52号系統を本格運行すれば、さらに市バスの本数が増え、騒音と排気ガスが酷くなり、事故が発生する確率が増えます。京都市交通局は、本当に現実を直視しない、おそろしい公営企業(役所)です。

 

以上のふたつの点について、京都市交通局の分析レべルの低さとウソに驚きます。これでは「蘆山寺通」への恣意的な市バス経路変更による過剰運行により、沿線住民への悪影響も正確に分析できないどころか、京都市交通局の現実から目をそらす姿勢が一向に改まっていません。この「新ダイヤのお知らせ」には、市バスの過剰運行や沿線住民の住環境破壊についての反省が一切言及されておらず、市バスの本数を若干増減させているだけです。本当にそれでも公営企業ですかと言いたくなります。まるで悪徳中小企業レベルです。法を無視して実行するのです。従順でおとなしい運転手の過労事故が心配です。

 

京都市交通局の市バス自己評価は、都合の良い自己評価でしかなく、いくら第三者機関(公認会計士など)による検証や住民への満足度を数値化しても、その後の施策に全く反映されていないのです。監督責任がある京都市も一切チェックがありません。これでは、京都市交通局のやりたい放題、税金の無駄使いが止められないのです。恐ろしい公営企業です。京都市が財政支援団体になる理由はノーチャック体制なのです。有識者会議である「市バス・地下鉄事業経営ビジョン検討委員会」のメンバー見てください。ステイクホルダー(利害関係者)である立命館大学の名誉教授が長年にわたり委員長をしています。公平性も何もありません。立命館大学行きの市バス路線を増やすための委員会なのです。

 

おそらく、この市バス新ダイヤの根拠は、京都市の都市計画局(歩くまち京都推進室)が企画した「スローライフ京都」大作戦(プロジェクト)により「歩くまち・京都」を実現~地域や大学等と連携し,モビリティ・マネジメントに取り組みます!(2010年10月19日付)です。「立命館大学衣笠キャンパスへの交通アクセス改善プロジェクト」<事業支援金400万円>と「西陣デマンド交通の住民ニーズ調査と実施計画策定」<事業支援金83万8千円>の実績を出したいのです。なお、事業支援金の内訳明細は公表されていません。何に使われたのか不明です。接待飲食に使われていたかもしれませんが、立派な癒着です。京都市立命館の関係を究明するメディアが全くないのが不思議です。

 

スローライフ京都」大作戦(プロジェクト)の結果である「通学アクセスの充実を踏まえた快速立命館(旧快速205)号系統の創設」と「地域主体のモビリティ・マネジメントと一体となった路線ダイヤの拡充として52号系統の復活 」を京都市交通局が決めた事については、以前のブログでも書いています。アンケートだけで綿密な市場調査も無く、税金の無駄使いによって無造作に増えた大量の市バス車両を遊ばしておくことができないので、なんとか一台でも多く運行させようとする姿勢が見られます。そうすれば、補助金が増えるからです。

 

京都市交通局立命館大学には、官民癒着があるのでは?2

https://ilnyc.hatenablog.jp/entry/2020/08/24/235725

 

京都市の都市計画局が予算化した事業なので失策と思われたくないので、いかにも成功事案としたいのでしょう。役人のやりそうな事です。だから、ウソでもいいから、成功しているような資料を作成しています。しかし、本当に現場を知る人間には、すぐバレます。何事も現場に行けばよくわかります。京都市交通局の役人も、都市計画局の役人も、実際に「蘆山寺通」や西陣「商店街」で朝から晩まで一週間、現場を見ればわかります。役所の資料が正しいのか、このブログで書いている事が正しいのか、すぐわかります。

 

この京都市交通局のお知らせの前置きに、「市バス・地下鉄両事業は,新型コロナウイルス感染症の影響により大幅な経常赤字となる見込みであり、且つ今後もお客様数の大幅な回復は見込めない極めて厳しい経営状況にあります」と書かれています。そのために新ダイヤにして、市バス事業で約2億円/年の経費節減、地下鉄事業で約2000万円/年の経費節減を見込んでいますとあります。しかし、この金額では全く経費削減になっていません。赤字は実質100億円近くです。もっと抜本的なリストラ(ダウンサイジング)をしないと京都市交通局は破綻するでしょう。コロナ禍は三年以上続きます。根本的に市バスの全81系統816車両(毎日新聞の記事では6台増車され822両になっています)が多過ぎるのです焼け太りです。

 

そして、次のようにも書かれています。「こうした中でも,市バス・地下鉄は日常生活に欠かせない公共交通機関として多様な都市活動を支えており,通勤・通学時間帯を中心に多くのお客様に御利用いただいています。」公営企業でなくても、民間バス会社や私鉄があります。民間企業の方が知恵があります。なぜなら、日本政府からの交付金はないからです。そのために創意工夫するのです。京都市内の公共交通機関をすべて完全民営化(株式会社)にして手放さないから、京都市自体が財政破綻寸前になるのです。日本の役所は上から目線ではなく、現場目線で物事を見られるようにならない限り、これからのスタグフレーション時代には維持するのは無理でしょう。近い将来、地方都市での自治体破綻は珍しくなくなります。連鎖的に増えます。