「蘆山寺通」を走る路線バスの運転の仕方には違いがあります。朝から晩まで「蘆山寺通」はたくさんのバスがひっきりなしに走っていますので、嫌でも観察できます。京都市バスと西日本JRバス、さらに立命館大学のシャトルバスを運営するヤサカ観光バスです。ゆっくり走る運転、雑に飛ばす運転、静かな運転、うるさい運転など様々です。京都市バスが一番たくさん走りますので、運転手によって明らかな違いがわかります。運転の仕方を運営側は、極力均一になるように色々と教育研修していますが、最終的には人格が出ます。これは路線バスだけでなく、一般乗用車でも同じです。
よく京都市内を走る乗用車の運転マナーは良くないと言われます。これは県民性が出ているのです。同じ日本人でも地域によって明らかに性格や考え方が違います。さらに運転マナーが酷いのは、個人タクシーです。過去に夜遅く京都駅に着き、そこからタクシーで家に向かう途中、乗ったタクシー運転手が市バスの運転手に文句を言いに行っているのです。市バスの運転手もバスから降りて、そのタクシー運転手に相手しているのです。道路の真ん中での出来事です。客が乗っているのに、こんな事をする個人タクシーのドライバーがいました。また、それを相手にする市バスの運転手もどうかと思いました。頭がおかしいです。
路線バスの運転手も観光バスの運転手も乗客を乗せて運転するのが仕事です。一方、宅配便やトラックの運転手は荷物を載せて運転するのが仕事です。宅配の運転手もトイレをする時間がない程、一日に何百個も荷物を配達しています。長距離トラックの運転手は時間通りに荷物を届けないといけませんので、トイレも食事も運転しながらするドライバーもいます。もちろん、仮眠も睡眠もトラックの中です。これは本当の話です。
ドライバーの仕事は、一見気楽そうに見えますが、実際は違います。それは路線バスの運転手も同じだと思います。朝から晩まで何度も同じルートを往復する。運転手の仕事は全般的に拘束時間が長く12時間はあります。実際にやってみると、その辛さがよくわかります。「蘆山寺通」を過剰運行する路線バスを色々と追求していますが、個々の運転手を非難するつもりはありません。問題は路線バス運営側の経営方針です。
あのJR西日本の福知山線脱線事故も、会社の経営方針で過剰運行となり、運転手が時刻表通りに運行しないといけないから超過速度となり大事故につながりました。企業責任であることは明らかですが、経営者責任はなく社長は無罪になっています。おかしな司法判断です。会社の業務命令が原因であることは間違いないのです。そうでないと、運転手は飛ばしません。
京都市バスの運転手にもいますが、西日本JRバスの路線バスは頻繁に注意喚起音「ピンポン、ピンポン」を鳴らして走ります。これは立命館大学前のバス停でも、京都市バスの運転手は注意喚起音を鳴らしませんが、西日本JRバスの路線バスの運転手だけが必ず鳴らして停車するのです。おそらく会社の教育方針であることは間違いないと思います。注意喚起音「ピンポン、ピンポン」は沿線住民にとって、本当に耳障りです。大通りならまだしも、朝から晩まで鳴らされると騒音です。昔は注意喚起音を鳴らさなくても運転していました。そもそも、こんな装置はありませんでした。
蘆山寺通を朝早くや夜遅くに京都市バスが注意喚起音声「ピンポン、左に寄ります。ご注意ください」を大きな音で鳴らして停車すると、これも本当に耳障りです。個人の空間への権利侵害という考え方がまだ日本では浸透していません。いわゆる、騒音公害です。日本人はウォシュレットのように些細な事を気にする民族なので、音声付きの方向指示器のような装置が当然のように普及したのです。こんな装置、他国にはありません。間違いなく騒音訴訟になります。