これが蘆山寺通の実態です。こんな狭い片道一車線の道路に路線バスの京都市バスと西日本JRバス、さらに立命館大学のシャトルバス(ヤサカ観光バス)が一日往復1000台近く走ります。
夜九時台や夜十時半頃も、立命館大学のシャトルバスと市バスが轟音で連続走行しています。本当に夜中もうるさいです。安眠妨害です。
これまでのブログで書いてきましたように、路線バスがたくさん走る道路は必ず数年で道路が傷みます。路線バスは朝から晩まで走りますので、観光バスが通る回数など比較になりません。そして、大型車両が通過するたびに家屋への振動が起き、騒音と排気ガス(CO2)が発生します。人間の生活環境を変えてしまいます。これは、路線バス公害です。
※ただでさえも狭い道路なのにセンターラインオーバーです。危険です。反対車線に市バスのバス停が見えます。
※排気ガス(CO2)をまき散らして市バスが轟音で走っています。ここは若干坂道なので、運転手がアクセルを踏むわけです。その時のエンジン音がうるさいです。
※グーグルマップで蘆山寺通をストリートビューして見てください。この画像は更新され、市バスが何台も通過している様子が消されています。京都市交通局がグーグルに連絡したのでしょうか。実際、朝晩や昼には、両車線に市バスが1分間に二三台も行き交います。多い時は四、五台です。道路の傷みがひどくなります。沿線住民が通報しない限り、京都市交通局も京都市土木事務所も何もしません。昔は、連絡しなくても道路を再舗装されていました。
※これが立命館大学シャトルバス、もちろん西日本JRバスも通行します。他にも「馬代通」や「小松原通」など道路があるのに、「蘆山寺通」ばかりに集中して通行しています。路面の舗装が持ちません。すでにアスファルトの表面が剥がれている所もあります。
※路上駐車も当然あります。しかも、この道路は小中学生の通学路(衣笠中学校には特殊支援学級があります)です。路線バスが多いので危ないです。そして、京都市バスのバス停が二箇所あります。市バスの停車時に追い越す車両が多く、交通事故が多いです。非常に危険です。
路線バスの運営会社側は、この過剰運行に全く関心がありません。結局、道路の傷みにたまりかねて沿線住民が市に通報するのです。つまり、土木事務所による舗装です。道路舗装工事をする作業員の方も大変です、昼間工事すると交通渋滞が発生するので、夜間工事です。夜間工事は沿線住民も夜中うるさくて眠れません。道路の傷みにより沿線住民がどれだけ迷惑しているか、当事者である京都市交通局や西日本JRバス、そして立命館大学は何も知りません。知っていても我関せずでしょう。権力者とはそういうものです。京都市交通局も西日本JRバスも、立命館大学(ステイクホルダー:利害関係者)の言いなりで増便するばかりです。これが民主主義社会なのでしょうか?
2020年になって蘆山寺通で交通事故が三回も起きました。京都市バスと西日本JRバスが立命館大学行きの路線バスを今年も増やしています。一体、どれだけ市バスを増やすつもりなのでしょうか?増やさなくても、立命館大学は「西大路通」から充分歩ける距離にあります。
これは、一見、観光公害のように思えますが、実は政治バス路線(採算度返しの政治ロビー活動による路線)による被害なのです。犠牲になるのは、いつも市民である庶民です。沿線住民の生活環境より大学と観光の利便性を優先する京都市、これが正しいことなのでしょうか。我が物顔で自分達の都合が良いように特定の道路に路線バスを躊躇なく集中運行させる。沿線住民の事は一切無視です。
不思議な事に、休日でも平日でも日によって市バスの運行量が変わるのです。立命館大学の入学試験以外に、立命館大学が何かの模擬試験会場などになっている時には市バスの走る回数が多いのです。おそらく、時刻表はあくまでも仮で立命館大学前の人手具合や天気で便数を恣意的に変更していると思います。実は、立命館大学発の市バスは大学の授業の終わる時間帯に合わせて作られているのです。いずれにせよ、立命館大学の意向で市バスの便数、つまり運行量が気まぐれで変わるのです。これは変だと思います。公共の路線バスが貸切路線バスのように運用されているふしがあるのです。※最近の市バス時刻表は号系統が一緒にしたものが付けられています。いい加減な時刻表は意味がありません。
そして、恐ろしい事に京都市はこんなプロジェクトをしていました。
https://www.city.kyoto.lg.jp/kankyo/page/0000118482.html
「DO YOU KYOTO?」プロジェクト、平成9年に京都国際会館で開催されたCOP3で採択された京都議定書にちなんで、京都から世界に向けて発信する「環境にいいことしていますか?」という意味の合言葉のようですが、「KYOTO」という単語は名詞であって、動詞ではありません。こんな和製英語では世界に通じません。それに言葉だけではCO2は減りません。京都市は言っている事とやっている事が全く違います。実にいい加減です。
蘆山寺通の路線バスの過剰運行でたくさんの排気ガス(CO2)をまき散らしています。立命館大学の交通アクセスを優先するあまり、沿線住民の生活環境を破壊しているのです。排気ガスは健康被害も発生させます。庶民、すなわち市民より教職員や大学生の方が大切なのです。これこそ人権(人間の権利)侵害です。大学公害です。
結局は、このプロジェクトは「ノーマイカーデー」という宣伝文句を利用して、通勤などでマイカーを使用しないで市バスを利用しましょうということですが、京都市交通局の赤字を減らすためのプロジェクトなのです。京都市内はマイカー通勤よりも、市バスの過剰運行による排気ガス(CO2)で環境破壊が起きています。内燃式エンジンの路線バスの台数を減らすことの方が環境にいいことです。減らせないのなら、ロシア(モスクワ)のように、すべての路線バスを100%電気バスにすることです。しかし、そんな予算(税収)は京都市にないでしょう。財政破綻寸前です。