ツイッターの書込みに気になる情報を見つけました。
この金額は京都市のサイトで「令和2年度予算について」の中にありました。公営企業 交通局(自動車運送事業及び高速鉄道事業)という資料です。ちなみに、この敬老乗車証負担金は市バス事業の平成30年度 旅客収入が20,439,779(千円)なので、総売上の17%も占めます。10%ほどしかない薄利な旅客運送事業にとっては大きな比率です。これが無ければ赤字です。しかも年々増えています。利用する高齢者も増えているのでしょうか?不思議です。
<前年度予算額>
1 自動車運送事業 敬老乗車証負担金 3,385,000(千円)
2 高速鉄道事業 敬老乗車証負担金 1,151,000(千円) 合計:4,536,000(千円)
<本年度予算額>
1 自動車運送事業 敬老乗車証負担金 3,539,000(千円)
2 高速鉄道事業 敬老乗車証負担金 1,207,000(千円) 合計:4,746,000(千円)
京都市の一般会計補正予算に関する説明書では、公営企業費という大項目までぐらいしか公開されていません。また公開されている京都市交通局の「京都市交通事業白書」にも旅客数・旅客収入として敬老等の分類がされているだけで、それが敬老乗車証負担金という税金(血税)から投入された売上金であることをどこにも明記されていないのです。本当に恐ろしい事を役所はしています。資料を見ると、これ以外にも補助金や負担金などで一般会計からの繰入金が、本年度は 7,915,278(千円)、前年度が 7,037,280(千円)もあります。これも市バスや地下鉄の売上(旅客収入)に混ぜているのでしょう。市民にバレないように、いろいろ姑息なことをします。こんな事をしていて、京都市は大丈夫かと思います。もちろん日本政府も同じようなことを平気でしています。伝統的に日本という国は国民に隠してズル賢いことをします。日本ほど、権力者による法律の抜け穴や悪用が多い国はありません。
京都市 令和2年度 予算 補正予算 一般会計補正予算に関する説明書
京都市 令和2年度 公営企業 交通局(自動車運送事業及び高速鉄道事業)
https://www.city.kyoto.lg.jp/gyozai/page/0000259833.html
平成30年度版 京都市交通事業白書(事業概要)※一般会計からの繰入金は説明なし。
https://www.city.kyoto.lg.jp/kotsu/page/0000073257.html
京都市会議員のやまね智史氏がリークしなければ、庶民は誰も知らない事です。こういう人がいないと日本社会は良くならないのです。官僚や役人を取締るのが政治家の役目です。市民が黙っていると役人は身分と権力で好き勝手します。なぜなら、自分のお金ではないからです。そして政治家を取締るのが警察と検察です。そして、真実を暴き、国民に知らせるのがメディアの役目です。
ツイッターの内容には「京都市の市バス2019年度決算は2億円、地下鉄は23億4500万円の黒字に」とありますが、45億円以上もの税金が投入されいますから、実際は赤字でも黒字として決算報告できるわけです。日本政府の特別会計と同じように、どんぶり勘定にして、お金の入口を不明にしているのと同じ手口です。恐い事をします。勘定科目も簿記会計もあったものではないです。
実際、高齢者全体でどれだけの人が市バスに乗っているのでしょうか。どれだけの老人がこの敬老乗車証を持っているのでしょうか。手続きをしないともらえないのです。しかも、敬老乗車証はタダではありません。有料です。奉仕活動ではないのです。その過不足分を負担金として京都市交通局は予算として計上し、こんなに莫大な額を受け取っているのです。そして市営バス運営組織を巨大化させているのです。京都市バスが民間バス会社ならば、大昔に既に潰れています。政府や自治体がカネをバラまく政治をすると企業は無駄を省こうとしなくなります。これが肥大化したのが日本であり京都市です。典型的な社会主義政治です。
京都市 敬老乗車証制度に関する手続
https://www.city.kyoto.lg.jp/hokenfukushi/page/0000232683.html
民間企業の粉飾決算とかわらない事を公営企業の京都市交通局は平気でします。これは問題だと思います。 それにしても卑怯なマネを役所がします。カネに困っているような資料の作り方をしておいて、実はちゃっかりと補助金や負担金で赤字を埋め合わせしているのです。以前のブログで書きましたが、「致命的な粉飾決算をする企業には特徴(悪い癖)があります。いずれその時が来ればわかります。メッキはいずれ剥がれます」ということです。
これまでのブログにも書いていますが、京都市交通局は市バス各系統の営業係数を公表しています。令和元年度は全84系統のうち21系統が黒字、つまり63系統が赤字。平成30年度は84系統のうち33系統(実質は18系統)が黒字、つまり51系統が赤字。赤字路線が八割もあるのに、経常収支は黒字であることが腑に落ちなかったのです。しかも、京都市交通事業白書か京都新聞の記事のコメントか何かで「黒字路線の売上が赤字路線の売上を補っている」とも書かれていました。これで、ハッキリしました。やはり、京都市交通局は公営企業で独立採算といいながら、実は莫大な税金が投入されていたわけです。しかも、市民にはバレないようにです。そして黒字路線の売上が赤字路線の売上を補っているというのはウソです。正確に言えば、敬老乗車証負担金や福祉乗車証負担金で赤字路線の売上を補っているのです。
市バス各系統の営業係数(令和元年度)について(令和二年9月14日)
https://www.city.kyoto.lg.jp/kotsu/page/0000274911.html
この件で京都市のサイトを調べていると、以前から気になっていた急行102号系統の運行経路がやはり、公表されているルートと実際に運行しているルートが違うのです。わざわざ「蘆山寺通」を通行しているのです。資料では西大路通を北上するのに、「馬代通」を北上して「蘆山寺通」を通り、また「西大路通」を北上しています。これも立命館大学の孔子学院(表向きは国際平和ミュージアム、米国では中国公館として認定)前を通行するために仕組んでいるのです。おかしな事をします。
事業概要>令和2年度当初予算案>交通局
https://www.city.kyoto.lg.jp/gyozai/page/0000259833.html
※この資料の中に市バス「急行系統」経路図 があります。ご覧ください。
さらに、こんな予算もありました。市バスの一部路線における混雑対策費に九千万円ものカネを宿泊税から捻出しているのです。こんなにもカネが必要なのか疑います。しかも、コロナ禍で観光客がいないので市バスは混雑していません。そのカネは車両購入にでも使うのでしょう。
令和2年度予算について>新規・充実事業予算の要求内容と査定結果について>予算措置を講じたもの>交通局
令和2年度当初予算における新規・充実事業予算の要求内容と査定結果
交通局予算要求:市バスの一部路線における混雑対策
https://www.city.kyoto.lg.jp/gyozai/page/0000259833.html
京都市バス車両は818台もあります。恐ろしい数です。さらに車両61台を購入予定にしています。廃車や売却する車両は何台あるのでしょうか。京都市が財政破綻するかもしれないのに、こんな無駄遣いをよくするなと思います。路線数を減らす事をまず考えるのが当前だと思います。京都市交通局はカネを湯水のように使います。京都市交通局の無駄使いは調べれば、いくらでも出てきそうです。昔からの悪い癖がなかなか直らない京都市を証明するかのような事実です。必ず財政破綻します。